- 韓国与党の金民錫代表に、歌手公演中断や急患用駐車などの失態が相次ぐ
- 過剰な忖度や特権意識に国民感情が反発、「傲慢の極み」と批判が集中
- 相次ぐ謝罪劇に与党内も困惑、支持率低迷に苦しむ政局への波及が焦点に
【韓察日報】与党「共に民主党」のキム・ミンソク(金民錫)代表をめぐり、過度なもてなしや配慮を欠いた行動への批判が相次いでいる。地域イベントでの歌手公演の中断や早朝の消防署訪問について謝罪に追い込まれた中、弔問に訪れた病院で車両を救急患者専用スペースに駐車していた問題まで浮上した。TV朝鮮などの報道によると、相次ぐ不適切な振る舞いに対し、野党「国民の力」は「傲慢の極み」と攻勢を強めており、与党内にも困惑が広がっている。
■歌手のステージ中断に早朝の消防士招集…相次ぐ「過度なもてなし」批判
問題の発端となったのは、今月15日に開かれた地域イベントでの一幕だ。ゲスト歌手がステージで熱唱し会場が盛り上がる中、司会者が突如演奏を中断させ、「ゲストとして、共に民主党のキム・ミンソク代表を再びステージにお迎えします」とアナウンスした。歌手が途中で降壇させられた後、マイクを握ったキム代表は「今日の雰囲気、いいですよね?(淳昌は)チョン・ドンヨン(鄭東泳)統一相の故郷なので嬉しいし、私たちのパク・ヒスン(朴熙承)議員の選挙区なので嬉しい」などと発言した。
この対応に対し、野党「国民の力」は「ステージと遊説会場の区別もつかない傲慢さの極みだ」と猛反発した。批判が高まると、キム代表は「公演中なので挨拶はしないという意向を伝えていたが、司会者が突然名前を呼んだため登壇することになった」と釈明した上で、「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪した。
しかし、批判の火種はこれにとどまらない。先月30日午前5時、キム代表が消防署を訪れて消防士らと懇談会を開いた件も再び俎上に載せられた。当時、勤務中の職員だけでなく、休憩中や待機中だった消防士まで同席させられていたことが判明し、訪問の時間帯や方法が不適切だと問題視されていた。キム代表は当時、「『せっかく起きたのだから、そのままいる』とおっしゃったとのことだが、それが真実かどうかは分からないものの、申し訳ない」と釈明していた。
国民の力はこれらの一連の事態について、「舞台上の歌手も、休むべき消防士も、キム代表にとっては単なるお飾りに過ぎないのか」と指弾し、「国民はキム・ミンソク個人の政治のための小道具ではない」と痛烈に批判した。
■弔問先で「救急患者専用」に20分駐車…秘書室長が過ち認める
過度なもてなしをめぐる批判が収まらない中、弔問先での非常識な駐車トラブルも新たに浮上した。
チャンネルAの報道によると、キム代表は殉職した故キム・ジンソク消防官の焼香所が設けられた病院の葬儀場を弔問に訪れたが、乗ってきた車両が「救急患者専用」の駐車スペースに停められていたことが明らかになった。
18日21時頃、葬儀場入口に停車した黒いSUVからキム代表が降りて焼香所へ向かった後、車両は病院内の駐車場へと移動した。しかし、停められた区画には「救急患者用駐車案内」「外来および入院患者の駐車は禁止」と明記された看板が設置されていた。車両はこの場所に約20分間にわたって駐車されていたという。
現場にいた救急車の運転手は、「本来は救急患者や救急車などが停めるべき場所であり、一般車両は一切駐車できない」と指摘した。病院側も原則として一般車両の駐車は認められない場所だと認めた一方、「キム代表が弔問とインタビューを速やかに終えて移動するものと認識していた」と説明した。
波紋が広がると、民主党のキム・テソン代表秘書室長は「救急患者専用区画に駐車されていた車両は、私どもの事務所の車両だ」とし、「いかなる理由があっても弁解の余地のない私の過ちだ」と謝罪した。地方日程のため代表専用車を使用できない事情があり、秘書室長自身の事務所の車両を充てていたと説明したが、相次ぐ不祥事によりキム代表への世論の風当たりは一層厳しさを増している。
【編集長の韓察眼】
有力政治家への過剰な忖度を当然視する政界の慣行と、国民感情との乖離が引き起こした摩擦といえる。特権意識への反発が党勢後退を招いた過去の教訓に照らし、現地報道が問題視するのは公私の境界を見失った陣営の弛緩だ。支持率低迷に苦しむ政権・与党で起きた李在明大統領・秋美愛知事・金民錫代表の失態が今後の政局に及ぼす影響を注視したい。

