大統領選や総選挙も? 統一地方選で「投票前に投票者数入力」117件、韓国選管に深まる疑惑

 【韓察日報】選挙当日に時間帯別の投票率を集計・公表する韓国の中央選挙管理委員会(中央選管)が、実際の投票が行われる前に虚偽の投票者数を入力する方式でデータを操作していたとの疑惑が浮上した。韓国KBSなどの報道によると、こうした不自然なデータ入力は今年6月3日に投開票が行われた統一地方選挙にとどまらず、過去の大統領選挙や総選挙でも広範囲に行われていたとされ、10日に開かれる選管対象の国政調査第3回公聴会で最大の焦点となる見込みだ。

■未来の数字を事前入力か…「双子投票区」でも発覚
 中央選挙管理委員会が国会に提出した資料や野党「国民の力」のチュ・ジヌ議員の発表によると、6月3日の統一地方選で、京畿道光明市下安4洞の第1・第2・第3投票所では、正午時点の投票者数が午前11時26分に、午後1時時点の投票者数が午前11時28分にそれぞれ入力されていた。本来の入力時刻より1時間30分以上も前にデータが記録され、3箇所の入力時刻は秒単位まで一致していた。

 チュ議員はこれを「タイムマシンに乗らない限り不可能な入力」と批判し、時間を前倒しして入力された事例が地方選挙で47箇所発見されたほか、過去の大統領選や総選挙を含めると計117件に上ると発表した。さらに韓国SBSの報道によれば、前回の総選挙時に毎時間の投票者数増加分が同一であったため、「双子投票区」と呼ばれているソウル市プルグァン1洞の投票所でも、午後2時時点の投票数が1時間27分早い午後0時33分に一括入力されていた事実が確認されている。

■与野党の対立激化、選管は説明避ける
 これを受け「国民の力」は、投票数の入力データが操作されていた場合、最終的な得票数の信ぴょう性も揺らぐと指摘。「6・3地方選挙特別検察」の捜査範囲を大統領選や総選挙にまで拡大するよう強く要求している。同党のチェ・ボユン首席スポークスパーソンは「得票数の入力や修正過程を含め、過去の選挙でも同様の記録操作が繰り返されていたか検証すべきだ」と主張し、選管に全記録の公開と立証を求めた。

 一方、与党・共に民主党は「不正選挙の陰謀論を拡散させるべきではない」として捜査拡大に難色を示しており、特検の捜査範囲を巡る与野党の攻防が続いている。選管側は捜査中の事案であることを理由に具体的説明を避けており、SBSからの取材に対しても「特にコメントはない」と回答するにとどめた。

【編集長の韓察眼】
 本件は選挙データ操作疑惑を「入力ミス」で済ませようとした選管の姿勢を白日の下に晒した。最大の焦点は担当職員個人の問題か、それとも組織的な関与が存在したのかという点だ。今後は不毛な政争に終始することなく、国政調査や捜査を通じて実態がどこまで解明されるかを注視したい。

出典: 韓国KBS / 韓国SBS

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