【韓察日報】愛知・名古屋アジア大会に出場した野球韓国代表チームが、決勝戦で社会人日本代表を3対1で下し、大会5連覇となる金メダルを獲得した。韓国KBSなどの報道によると、韓国は2回にムン・ヒョンビンの適時打で先制したものの、1点差の緊迫した展開が続き、7回に追いつかれる苦しい試合運びとなった。しかし8回にキム・ドヨンの勝ち越し打などで奪ったリードを守り切り、頂点に立った。プロの主力級を揃えた韓国が、社会人野球選手で構成された日本代表に苦戦を強いられたことで、歓喜の裏で韓国野球の課題も浮き彫りとなった。
■悪天候の中の死闘 8回に引き寄せた歓喜
雨が降る悪天候の中で行われた決勝戦は、紙一重の攻防となった。韓国打線は、スーパーラウンド第1戦に続いて中1日で登板した日本の先発・樋口新に対し、2回にムン・ヒョンビンの適時打で先制点を奪った。しかし、疲れが見える相手投手陣から追加点を奪えず、リードはわずか1点のまま終盤へもつれ込んだ。
投手陣は先発のクァク・ビンが圧巻の投球を見せ、6回まで日本打線をゼロに抑え込んだ。だが投球数が100球を超えた7回、日本の佐藤勇基に同点適時打を許し、試合は振り出しに戻った。
不穏な空気を断ち切ったのは8回の攻撃だ。キム・ドヨンが執念の内野安打を放ち再び勝ち越すと、続くムン・ボギョンも適時打を放ち貴重な追加点を挙げた。救援陣のチョ・ビョンヒョンとパク・ヨンヒョンも日本の反撃を封じ込め、勝利を手繰り寄せた。
リュ・ジヒョン監督は「金メダルは決して簡単に手に入るものではないと改めて感じた。リーダー級の選手たちが率先して模範を示してくれたことに心から感謝したい」と大会を振り返り、安堵の表情を浮かべた。
■「社会人チームがKBO上位に」 過去の警告に再注目
アジア大会5連覇という偉業を達成したものの、韓国代表の戦いぶりには課題が残った。プロ選手で編成した韓国は、スーパーラウンド第1戦で社会人選手で構成された日本に完封負けを喫しており、決勝戦でも圧倒することができなかった。
この結果を受け、プロ野球ハンファ・イーグルスのレジェンドであり、現在はKBS解説委員を務めるキム・テギュン(金泰均)氏の過去の発言が再び関心を集めている。
TV朝鮮の報道によると、ハンファや千葉ロッテマリーンズで活躍したキム・テギュン氏は2024年1月、自身のYouTubeチャンネルで日本の社会人野球のレベルについて論じていた。同氏は「日本の社会人野球で優勝するような強豪チームがKBO(韓国プロ野球)リーグに参入した場合、ポストシーズンに進出できる上位5チームに間違いなく入る」との見解を示していた。さらに「韓国のファンがイメージするようなレベルではなく、非常に堅実だ」と分析していた。
プロ主体の代表チームが社会人選抜の日本に大苦戦を強いられた今回の大会は、かつてのレジェンドによる分析の確かさを証明すると同時に、韓国野球界に冷徹な現状認識を突きつける形となった。


