【韓察日報】韓国の中央選挙管理委員会(中央選管)の庁舎で、過去7年間に発行された訪問用入館証の3分の1にあたる129枚が返却されず、紛失していたことが分かった。TV朝鮮などの報道によると、紛失した入館証の発行時期や使用履歴などの関連記録がすべて消去されており、誰がいつまで使用していたのか把握できない状態だという。中央選管は最高レベルの国家重要施設「A」級に指定されているが、そのずさんなセキュリティー管理実態に批判が集まっている。
■国家重要施設「A」級のずさんな管理実態
中央選管のサーバーが設置されている庁舎では、外部からの訪問者は正門で入館証の発行を受ける必要がある。しかし、最近7年間で発行された計398枚の入館証のうち、129枚が未返却のまま紛失していた。中央選管はいつ紛失したのかさえ把握できていない。
通常、入館証の発行時には身分証明書を預ける原則があるが、協力会社の社員や有期契約労働者に対しては、こうした手続きを経ずに発行されていたと推定されている。中央選管は遅れて紛失の事実を把握し、該当する入館証の入館権限を停止したものの、関連記録が消去されているため、使用者の特定や使用期間の把握は不可能な状態だ。
■職員からも危機感の声、118枚は依然行方不明
中央選管は、非常戒厳事態を経た後、大統領府や国会議事堂などと同等の最高レベルである国家重要施設「A」級に指定されている。
ある中央選管職員は、「訪問用入館証ではサーバーがあるデータセンターへの立ち入りまでは不可能ですが、意を決すれば放火などで破壊することは可能だった」と危機感をあらわにした。また、「国民の力」のイ・マンヒ議員は、「国民一人ひとりの個人情報を最も多く保管している場所でもある。大規模な入館証の発行がずさんだったことについては、実に嘆かわしく……」と批判した。
中央選管は「入館証の返納案内と履歴管理を徹底する」とし、「紛失していた入館証のうち11枚は、最近の内部調査を通じて発見した」と釈明した。しかし、残りの118枚は依然として見つかっていない。

