違法捕獲されたミンククジラ5頭を解体・運搬した3人検挙 /浦項

社会

【韓察日報】慶尚北道浦項沖で違法に捕獲されたミンククジラを解体・運搬していたグループが摘発され、違法流通の背景にある需給のミスマッチや制度上の課題に注目が集まっている。TV朝鮮や釜山日報などの報道によると、浦項海洋警察署は違法捕獲されたミンククジラを運搬した疑いで3人を検挙し、このうち40代の船長1人を拘束して送検した。

■押収された5トンの肉と巧妙な隠蔽工作
 拘束された船長は、今年4月から先月までの3カ月間にわたり、海上でミンククジラ5頭分を引き取って運搬した疑いが持たれている。運搬された肉の重量は計5トン、時価3億5000万ウォン相当と推計されている。グループは捜査網を潜り抜けるため、海上でクジラを部位ごとに解体する巧妙な手口を用いていた。

 海洋警察署は今月11日午後2時頃、浦項沖で漂流中だった漁船を急襲し、魚倉からミンククジラ1頭分の肉を押収した。その後、漁船の航跡データや携帯電話の解析などを通じて犯行を特定した。海警は違法捕獲グループや流通の首謀者についても追跡を続けている。

■需要と供給の乖離と制度の限界
 今回の事件背景には、クジラ肉の需給不均衡が存在するとの指摘がある。市場では年間約200頭のクジラ肉が必要とされる一方、他の魚種を狙った際に偶然捕まる「混獲」による供給量は年間60~70頭にとどまる。釜山日報は、この不足分が違法捕獲や違法流通によって埋められている実態を報じている。

 さらに、2013年から2017年の間に混獲を報告した漁師289人のうち10%以上が2回以上、最多で5回も混獲していた事例が確認されている。クジラは哺乳類のため網にかかると呼吸ができず溺死するが、1頭あたり数千万ウォンで取引されるため「海のロト」とも称される。網を破って救出すると漁師側が莫大な損失を被るため、死亡するのを待って通報すれば合法的に取引できる仕組みだ。現行の保護政策について、実質的な保護機能を果たしていないとの批判が強まっている。

出典: TV朝鮮 / 釜山日報

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