白菜の鮮度維持にホルムアルデヒド使用か 中国産キムチ輸入が過去最大の韓国に衝撃

【韓察日報】中国の農村部で、白菜の鮮度を維持するために発がん性物質「ホルムアルデヒド」が使用されていたことが判明し、衝撃が広がっている。チャンネルAなどの報道によると、該当する白菜が韓国を含む海外へ輸出されたかは現時点で確認されていないものの、韓国国内では外食産業のコスト増を背景に中国産キムチの輸入量が過去最大を記録しており、食品安全と国内農家への影響に対する警戒感が急増している。

■中国農村で発がん性物質を散布・浸漬

 中国現地の白菜畑では、搬出作業の過程で作業員が白菜を液体に浸してからトラックへ積載する様子が捉えられた。現場に放置されていた容器のラベルから、世界保健機関(WHO)がグループ1の発がん性物質に指定する「ホルムアルデヒド」の溶液であることが確認された。現場関係者は、白菜の鮮度を2〜3日程度保つ目的で流通過程において使用したと証言している。中国の国内法でも食品加工補助剤としての製造や販売過程での使用は禁じられているが、当局が捜査に乗り出し、流通ルートの緊急追跡および現場精査を進めている。

■国産白菜価格の下落局面でも伸び続ける「中国産依存」
 安全性を巡る不信感が募る一方で、韓国における中国産キムチの輸入量は拡大の一途をたどる。関税庁の輸出入貿易統計によると、今年1~7月のキムチ輸入量は前年同期比2.7%増の19万4403トンに達し、同期間として過去最大を記録した。輸入額も16.3%増の1億2593万ドルへと急増し、輸入量の約99%を中国産が占める。

 国家データ庁(KOSIS)の統計によると、白菜の消費者物価指数は今年第1四半期に前年同期比21.6%、第2四半期に14.3%それぞれ下落しており、国産白菜の価格は安値で推移している。それにもかかわらず輸入が増加する理由について、国民日報は外食業界の構造的なコスト増が要因であると報じている。農林畜産食品部の関係者は、人件費や賃料、食材費、デリバリープラットフォーム手数料といった経営負担が大きな重圧となっており、飲食店が国産キムチへ切り替えるのは容易ではないと分析した。

■外食市場を侵食する価格差と国内農家への打撃
 国民日報によると、輸入キムチ全体の約62%が飲食店向けに流通している。韓国農村経済研究院の調査では、飲食店の副菜用キムチにおける輸入品の調達割合が2020年の28.1%から2024年には40.5%へ上昇した一方、自家製キムチの割合は31.3%へ低下した。価格差は明白で、中国産白菜キムチが10kgあたり1万5000~2万ウォン台であるのに対し、韓国産の高価格帯製品は4万ウォン台に上る。飲食店が輸入キムチを選ぶ理由として「価格の安さ」(49.0%)や「価格の安定性」(20.3%)が上位を占めている。

 中国産への依存深化に伴い、韓国産の白菜や唐辛子粉の需要基盤が弱まる恐れも指摘されている。原産地表示の偽装も後を絶たず、国立農産物品質管理院が直近12ヶ月間に公表した違反1406件のうち、キムチ関連が551件を占めた。こうした事態に対し、キムチ業界は1社が飲食店5軒の国産切り替えを支援する「1社5飲食店」キャンペーンを展開するほか、政府も産地連携の強化や原料供給団地の構築を通じて国産消費の拡大を推進する方針だ。

【編集長の韓察眼】
中国産食品の安全性に懸念が高まる中、韓国の外食業界が輸入キムチへの依存を深める背景には、人件費やデリバリー手数料などの構造的な要因が存在する。食材価格の差にとどまらず、店舗経営の苦境が国産への転換を阻む実態が浮き彫りとなった。今後は水際での検疫強化にとどまらず、外食産業への支援と国内農業の基盤維持をいかに両立させるかが焦点となろう。

出典: チャンネルA / 国民日報

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