【韓察日報】韓国総合株価指数(KOSPI)が連日急騰と急落を繰り返し、市場の変動性が史上最高水準まで跳ね上がっている。韓国経済新聞などの報道によると、今年に入りKOSPIの1日平均変動率は2.86%に達し、1998年の通貨危機や2008年の世界金融危機を超える異常な値動きを見せている。半導体株の急落に伴うサーキットブレーカー発動も重なり、極限まで高まった相場の乱高下が個人投資家に深刻な疲労感と恐怖を与えている。
■過去の金融危機を超える市場の混乱
韓国取引所が28日に発表したデータによると、今年に入って同日までのKOSPI指数の1日当たりの平均変動率は2.86%を記録した。これは、1998年の通貨危機(2.46%)、2000年のITバブル(2.12%)、2008年の世界金融危機(1.67%)など、過去の構造的危機局面を大幅に上回る過去最高値だ。
今年上半期の日次変動率は2.63%で、1998年上半期(2.72%)を下回っていた。3月に米イラン間で戦争が勃発した際には、3月4日に過去最大の12.06%急落を記録したものの、その後の市場は回復基調をたどっていた。
しかし今月に入り、市場は急激な調整局面に突入した。先月22日の9114.55から今月28日の6023.66まで33.91%暴落する過程で相場の乱高下が激化し、今月の1日当たり変動率は4.34%まで跳ね上がった。28日当日も指数が10%超急落したほか、今月の全19取引日のうち4割を超える8取引日で5%超の乱高下が発生している。
「韓国型恐怖指数」とされるKOSPIボラティリティ指数(VKOSPI)も高水準で推移しており、28日には前日比6.95%増の82.94を記録。3営業日ぶりに再び80台へ上昇した。
■半導体集中が生んだ激震と投資家の悲鳴
市場の乱高下は、それまでの急騰に伴う反動調整に加え、サムスン電子とSKハイニックスへの過度な集中が主因とみられる。KOSPI全体の時価総額の半分以上を占める両社に対し、世界的な半導体投資心理の悪化が直撃した格好だ。さらに、単一銘柄のレバレッジ商品も変動性を増幅させた要因として指摘される。
イーデイリーは、半導体株の急落に伴いKOSPIとKOSDAQ市場で相次いでサーキットブレーカーが発動したと報じている。SNS上では「株式市場でいじめが起きたのか」「ギャンブル場と化したKOSPI」といった憤りの声が噴出し、損失を出した口座を公開する個人投資家が相次いだ。サムスン電子とSKハイニックスのレバレッジ銘柄に投資していたある投資家は、約14億ウォンの損失を出したと、悲痛な思いを吐露した。
■バリュエーションは底値圏、専門家の視点
こうした混乱が広がる一方、専門家からは株価の下落幅が過度であるとの分析も提示されている。現在の株式市場のバリュエーションはすでに底値圏に達しており、変動性のピークは過ぎた局面にあると分析。今後は主導株を中心とした分割買い戦略が有効であると見通した。
【編集長の韓察眼】
過去の金融危機を上回るボラティリティの背景には、半導体2強への時価総額集中とレバレッジ商品による価格変動の増幅という構造的脆弱性がある。バリュエーション上は底値圏との見解もあるが、特定産業依存と投機構造が続く限り極端な乱高下は解消されない。今後は指数構造の多角化や過熱抑制策の実効性が焦点となろう。


