相手国の招待なしに公費で夫婦同伴海外出張3回、前韓国選管トップ自ら決定に関与か

【韓察日報】中央選挙管理委員会(中央選管)のずさんな運営や不正疑惑を追及している検察・警察合同捜査本部(本部長:ソウル中央地検キム・テフン第3次長検事)は、ノ・テアク(盧泰嶽)前中央選管委員長の夫婦同伴による海外出張疑惑を捜査している。具体的には、出張先や配偶者予算の決定にノ前委員長自身が関与していたことを示す関係者の供述を確保した。MBNなどの報道によると、相手国からの公式な招待がないまま、委員長が希望する訪問国を選定して公費出張を重ねていた実態が浮き彫りになりつつある。

■中央選管の内部供述で明かされた出張選定の構図
 捜査本部の聴取に対し、中央選管委のオク・ミソン企画調整室長は「中央選管が候補国を選定して報告すると、委員長が出張先を決定する仕組みだった」と供述した。また別の関係者からも、配偶者の予算編成内訳をノ前委員長が把握していたとの証言が得られている。

 さらに、捜査本部は外交部への照会を通じて、ノ前委員長が配偶者を同伴した3回の海外出張すべてにおいて、相手国からの公式招待が存在しなかったと明かした。事実上、相手国の招待なしに自ら訪問先を選び、公費を投じて夫婦同伴の渡航を行っていた計算となる。

■巨額の公費投入と配偶者のビジネスクラス利用
 ノ前委員長は、2022年12月のオーストラリア・ニュージーランド(8泊9日)を皮切りに、2024年11月のドイツ・エストニア(7泊9日)、昨年11月のデンマーク・スウェーデン(8泊10日)と、計3回の出張すべてに配偶者を同行させていた。

 このうち、ドイツ・エストニア出張には7,194万ウォン、デンマーク・スウェーデン出張には9,053万ウォンの予算が費やされた。配偶者は後者の2回の渡航でビジネスクラス航空便を利用しており、その航空運賃と宿泊費だけでも計4,000万ウォン余りに達した。

 しかし、これらの配偶者同行の事実は、中央選管が外部に公表した報告書などには一切明記されていなかった。

■職員随行での虚偽記載疑いも浮上
 疑惑は配偶者の同伴にとどまらない。韓国KBSは、今回の出張に元・現職職員4名が随行員として動員されていた事実を報じている。捜査本部の調べにより、随行職員のうち1名は公式日程に一切参加していなかったにもかかわらず、提出された報告書には「出席」と虚偽記載されていた事例が新たに発見された。

 ノ前委員長は先月の国会国政調査特別委員会で、「私から先に夫婦同伴を要求したことはない」と否定した上で、「これまで間違いなくそのように行われており、何の異議も出なかったためため、特に疑問を抱かなかった」と釈明している。

【編集長の韓察眼】
 憲法機関の独立性を盾に内部牽制が機能してこなかった選管の構造的閉鎖性が白日の下に晒された。報告書の虚偽記載に加え、「慣行」とする釈明は公費運用に対する規範意識の低さを如実に物語る。本件は個人の逸脱を超え、組織的な検証機能の不在を示す事案である。刑事責任の解明とともに、特権的な予算執行を未然に防ぐ監査機構の抜本的刷新が今後の焦点となろう。

出典: MBN / 韓国KBS

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