韓国地方選の投票率速報、4万票超を別時間帯にずらして反映…野党は「選挙操作」と追及、選管は影響否定

【韓察日報】6月3日に投開票が実施された韓国統一地方選挙の投票当日に発生した投票者数の入力ミスおよび集計のずれをめぐり、同様の事例がすでに判明分にさらに4地域が追加され、計8地域に上ることが確認された。別の時間帯へ移して反映された投票者数は少なくとも4万票を超える。MBNなどの報道によると、国会投票用紙不足事態国政調査特別委員会に所属する「国民の力」のキム・ウンヘ(金恩慧)議員が中央選挙管理委員会から提出を受けた資料により明らかとなった。

■全国8地域で相次ぐ集計漏れと事後繰越
 従来の金浦、義王、鎮川、始興の4地域に加え、ソウル城北区や龍山区、仁川のミチュホル区と検丹区、忠清圏などで集計の不整合が把握された。

 ソウル城北区選管では、午前8時の集計時に7,530人が漏れたまま報告され、続く午前9時の集計で不足分が一括反映された。龍山区でも午前9時の集計で2,235人が漏れ、午前10時の集計に追加された。仁川のミチュホル区では午前8時に5,998人、検丹区では午前11時に3,865人の漏れが生じ、それぞれ次の時間帯へ繰り越された。

 忠清圏における不整合も顕著だ。忠北清州市清原区では複数の時間帯にわたり計2万1,913人分の数値が抜け落ち、そのまま後続の集計に回された。忠北の曽坪・沃川、忠南の唐津でも同種の事例が確認されている。

■「明白な選挙操作」対「開票結果に影響なし」
 キム議員は「公表用の投票者数を恣意的に時間帯をずらして隠蔽した行為は、単なる人的ミスを超えた明白な選挙操作であり犯罪行為だ」と批判した。さらに「データベース自体の改ざんの有無を究明するため、特別検察はサーバーとログの原本すべてを捜査すべきだ」と強調した。

 キム議員が強硬な追及姿勢を見せる一方、韓国SBSは中央選挙管理委員会が入力ミスの事実を認めて謝罪したものの、組織的な操作や不正選挙の可能性を否定したと報じている。選管側は「意図的な操作ではなく開票結果にも影響していない」と説明し、今後の対策として時間帯別の公開間隔を1時間から2時間に延長する方針や、標本抽出調査の導入を提示した。

 しかし、リアルタイムでの正確な情報開示が参政権行使の根幹である以上、公開間隔の延長といった措置はかえって情報の信頼性を損なうとの反発が根強い。あわせて、ソウル・オリンピック公園での再集計問題をめぐっても与野党の立場の違いが平行線をたどっており、選挙管理態勢の不備を巡る論争は収束の気配を見せていない。

【編集長の韓察眼】
 投票率の途中経過は有権者の投票行動へ重大な影響を及ぼすゆえ、速報の正確性が大前提となる。それだけに過去の公表値に対する整合性の検証は欠かせない。選管に求められるのは、情報の公開間隔を広げる便宜的対応ではない。集計ミスを防ぐ入力プロセスの刷新と透明性の確保こそが、損なわれた選挙管理への信頼を回復させる第一歩と言えよう。

出典: MBN / 韓国SBS

タイトルとURLをコピーしました