夏休み推奨図書に李在明大統領の自伝と与党系書籍、保護者から批判殺到で撤回 /ソウル

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【韓察日報】ソウル市内の中学校が夏休み推奨図書リストに李在明(イ・ジェミョン)大統領の自伝や与党系政治家の著書を選定したことを巡り、保護者から「政治的偏向だ」と抗議が相次ぐ事態となった。韓国SBSや国民日報などの報道によると、批判を受けた学校側は保護者からの懸念を重く受け止め、推奨図書リスト全体を再検討した上で選定し直す方針だ。

■社会科の推奨図書に大統領自伝と与党系著書
 問題となったのは、ソウル江東区にある中学校だ。同校は7月21日の終業式にて、全14教科(道徳、国語、数学、歴史、社会、科学など)で選定された約60冊の「夏休み教科別推奨図書リスト」を家庭通信文を通じて生徒たちに通知した。しかし、このうち社会科の推奨図書として掲載された2冊の書籍を巡り、大きな論争が巻き起こった。

 リストに含まれていたのは、李在明著『李在明の私の少年工ダイアリー』とチョン・ミンチョル著『1020 極右が来る』の2冊だ。

 『私の少年工ダイアリー』は、李大統領が京畿道知事を務めていた2021年に刊行された作品で、16歳の少年工時代から司法研修院に通うまでの約10年間の日記をもとにまとめられたものである。一方の『1020 極右が来る』は、10代・20代の右傾化現象とその背景を分析した内容となっている。著者のチョン氏は「共に民主党」政策委員会副議長や同党スポークスパーソンを務めるほか、「人が生きる世の中・盧武鉉財団」のオンライン憎悪対応タスクフォース(TF)委員も兼任している。

■「偏向教育だ」保護者から猛反発、電話抗議を促す動きも
 推奨図書リストが公開されると、学校側には「なぜ特定政党の政治家の本を推薦するのか」「現職大統領の本を読ませることが適切なのか」「政治的に偏向している」といった不満や苦情が相次いだ。

 韓国政府が運営するオンライン国民苦情窓口『国民申聞鼓』にも批判が寄せられたほか、国民日報は、保護者らの間で学校事務室の連絡先が共有され、直接抗議の電話をかけるよう促す動きまで見られたと報じている。

■「教育的意図」と説明するもリストは再選定へ
 批判に対し、図書を選定した社会科の担当教師や学校関係者は教育的な趣旨であったと説明した。先日問題となった「培材(ペジェ)高校騒動」などを背景に、生徒たちが差別的なインターネットコミュニティ用語を問題意識なく使用する現状を是正するため、10代の右傾化問題を扱う書籍を選んだという。著者の政治的経歴よりも内容の教育的価値を優先したとの立場だ。また『私の少年工ダイアリー』についても、困難な環境から知事や大統領へと至った歩みを生徒に知らせる趣旨だったと明かした。

 しかし、反発の拡大を受けて学校側は対応を余儀なくされた。同校は7月24日、保護者に送った家庭通信文を通じて「一部の図書の適切性について保護者の方々から貴重なご意見と懸念を伺っており、これを真摯に受け止めている」と発表した。ソウル市教育庁によると、学校側は「生徒の発達段階や教育的価値に合致する図書リストを改めて案内する」としており、推奨図書リストを全面的に選定し直す方針だ。

出典: 韓国SBS / 国民日報

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