【韓察日報】6月3日に投開票が行われた韓国統一地方選挙において、選挙管理委員会の職員が投票者数を虚偽入力していた疑いが浮上し、捜査当局が強制捜査に着手した。韓国SBSやTV朝鮮などの報道によると、検察・警察合同捜査本部は7月23日午前、京畿道果川市の中央選挙管理委員会や京畿道選管、ソウル市松坡区・江南区・瑞草区の選管などに対して大規模な家宅捜索を実施した。投票用紙不足を巡る捜査から発覚した今回の「投票率操作」疑惑に対し、政界からは選管の組織的隠蔽や存廃を問う強い批判の声が上がっている。
■誤入力を隠蔽するため「他投票所に数値を振替」
捜査本部が確保した家宅捜索令状には、電子記録偽造や公務執行妨害などの容疑が明記された。合同捜査本部は当初、地方選当日に起きた投票用紙の不足問題の捜査を進めていたが、その過程で京畿道地域のある投票所において投票者数が虚偽入力された実態を把握した。
地方の選管関係者が時間帯別の投票率を集計する際、本来「数百人」だった投票者数を「数千人」と誤入力した。このミスを隠蔽するため、正規の報告ルートを通さず、実際の投票者数を上回る数値を他の投票所へ分散して反映させる手法で統計の操作を試みたという。
捜査本部は、選管の実務担当者同士が上層部に報告することなく数値を合わせようと共謀したメッセンジャーの会話ログも確保した。操作された統計は時間の経過とともに補正され、最終的には正常に戻ったとされる。
捜査本部は投票率操作に関与した中央選管および京畿道選管の職員ら2名を立件しており、押収物の分析が終わるのを待って呼び出し、操作の経緯を確認する方針だ。また、当初の捜査軸である投票用紙の不足問題の追加証拠を確保するため、ソウル市松坡区・江南区・瑞草区の選管などに対しても捜査を進めている。
■政界から猛反発「『選挙操作委員会』だ」
一方、TV朝鮮は選管の不祥事に対する政界の激しい反発や、合同捜査本部の発表内容をあわせて報じている。
野党「国民の力」安哲秀(アン・チョルス)議員は23日、自身のフェイスブックを通じ、「ミスを隠すために統計数値まで操作したのであれば、自由民主主義の根幹を揺るがす重大な犯罪行為だ」と厳しく指摘した。
安氏は「選管が投票統計を操作したという状況が把握された」とし、「事実であれば『選挙管理委員会』ではなく『選挙操作委員会』だ」と強く批判した。その上で「特別検察は選管のサーバーまで全面的に捜索すべきであり、政府と国会は選管の存廃について真剣に検討すべき時期だ」と強調した。
合同捜査本部も同日午前の報道発表において、中央選管やソウル市内選管への家宅捜索と並行し、地方選での投票率虚偽入力の疑いに関して対象者への家宅捜索を進めていることを明かした。


