「投票箱数の誤入力381件、最大11倍水増し」 韓国選管、開票1週間後に大規模修正

【韓察日報】6月3日に投開票が行われた韓国統一地方選挙の開票作業で、中央選挙管理委員会が投票箱の数を誤って入力し、開票から1週間後に数百件規模の修正を行っていたことが判明した。韓国日報などの報道によると、国民の力所属のキム・ウンヘ(金恩慧)議員室が入手した「開票・集計報告システムの修正履歴」資料から、全国で計381件に上る投票箱数の誤入力が確認された。実際より最大11倍も水増しして記載された地域も存在し、選管による集計管理のずさんさが浮き彫りとなっている。

■韓国各地で相次ぐ誤入力…最大11倍の水増し記載も
 資料によると、選管は6月10日、11日、15日の3日間で、計211の投票区に及ぶ381件の投票箱数記録を修正した。

 当初の入力数が実際の数値と大きく異なる事例が相次いだ。ソウル市江西区塩倉洞の教育監選挙では80個と入力された後に8個へ修正され、慶尚北道永川市錦湖邑の広域議員比例代表選挙では実際には6個の投票箱が66個と11倍に記載されていた。ソウル市中区中林洞では3個が9個に、江原道春川市退渓洞では12個が24個と誤入力された後に訂正された。

 また、同一地域で特定の誤記入パターンが多発したケースもある。忠清南道泰安では16箇所の投票区から「1個を2個と誤記した」という同一の理由で49件の修正要請が寄せられた。京畿道水原市霊通区でも投票箱2個を1個と誤入力した事例が6件、忠清南道論山では実数を記載しないまま82件の修正要請が送信されていた。

 これに対し、中央選管の関係者は「全国の選管に指示して誤りを修正させた。投票箱数の問題に過ぎず、実際の得票数や得票率には影響しない」と釈明した。

■江原道でも18件修正、捜査当局も経緯把握へ
 だが、選管の釈明とは裏腹に現場での混乱と不信感は根強い。江原道民日報は、同地域でも18件の訂正が実施されたと報じている。

 江原道では春川市で12件、原州市で2件、江陵市・束草市・横城郡・寧越郡で各1件の訂正が確認された。特に春川市孝子3洞の市長選挙では実際の投票箱1個が11個と入力され、薬師明洞の市議会議員選挙でも1個が10個と誤記されるなど、10倍前後の水増しが起きていた。

 春川市選管関係者は「開票所での単純な入力ミスを訂正したのみで、開票数値を修正したわけではない」と主張した。しかし、事態を重く見た検察・警察合同捜査本部は、投票用紙不足事態の捜査と並行し、今回の誤記入に至った経緯の把握に乗り出した。

■崩れる選挙管理の信頼、投票者数との誤差も発覚
 選管は今回の地方選挙を前に「総合管理指針」を策定し、保管場所の厳格化や立会人の同行を義務付けるなど、極右団体が主張する「投票箱のすり替え疑惑」を遮断する構えを見せていた。しかし、最も基本的な投票箱の数すらまともに把握できていなかった事実が露呈し、責任論は免れない状況だ。

 キム・ウンヘ議員は「絶対に間違えるはずがないと選管が断言していた核心指標への信頼が崩れ去った」とし、「監視も検証もない選挙管理の帰結は不正選挙であり、特別検察官には聖域なき捜査が求められる」と強く批判した。

 さらに、選管の管理不全は投票箱数にとどまらない。江原道民日報は、祖国革新党のチョン・チュンセン(鄭春生)議員が提出を受けた資料に基づき、江原道内188の邑・面・洞のうち88箇所で投票終了時点の投票者数と開票後の最終投票者数が一致せず、計525人の誤差が生じていたと伝えた。江原地域の全18市・郡すべてで不一致が確認されており、選管システム全体の信頼低下は歯止めがかからない状況だ。

【編集長の韓察眼】
 最大11倍の水増し入力を招いた事案は、単なる現場のミスを超え、選管の集計システムと検証体制が抱える構造的課題を浮き彫りにした。得票結果への影響を否定する釈明はあるものの、開票から1週間後の大幅な修正は選挙管理への公的信頼を損なうものだ。疑惑払拭に向けた指針が空文化した原因の解明とともに、捜査当局による検証や抜本的な再発防止策が講じられるかに注目したい。

出典: 韓国日報 / 江原道民日報

タイトルとURLをコピーしました