【韓察日報】韓国のアン・ギュベク(安圭伯)国防部長官の防衛兵服務離脱疑惑を巡る論争が続いている。国防部は脱走について「明らかな虚偽」と主張する一方で、論争の核心である兵籍記録の公開を拒否した。また、記録の誤りを訂正する措置についてもアン長官の退任後に先送りする方針を示し、疑惑解消のための具体的な措置を講じていない。TV朝鮮などの報道によると、野党「国民の力」は連日、アン長官の辞任を強く要求している。
■帰国後も沈黙する長官、国防部は疑惑を全面否定
李在明(イ・ジェミョン)大統領のNATO首脳会議への訪問に同行していたアン国防相が10日午前に帰国したが、軍務離脱疑惑について自身の見解を示さなかった。
代わりに国防部が前面に出て疑惑を否定した。国防部の関係者は「アン長官は拘禁を含め、いかなる処分も受けた事実はない」とし、「無断離隊の主張は明らかな虚偽だ」と述べた。
■兵籍記録の公開を拒否、退任後に訂正へ
兵籍記録を公開していないという指摘に対し、国防部は「40年前の誤った記録を公開すれば誤解を招く恐れがある」とし、「アン長官が退任した後、兵籍記録の訂正措置を行う」と明かした。これは疑惑解消のための別の措置を検討していない趣旨と解釈される。
また、国防部側は当初、アン長官の追加服役期間を「30日」としていたが、その後「数日間」へと修正した。兵籍記録に「拘禁30日」と記載されているかという質問には、「詳細な内容の公開には制限がある」「明確な回答は難しい」と答えるにとどまった。
■野党は辞任要求を拡大、弾劾案推進の動きも
「国民の力」は、国防のトップに対する信頼が懸かった安保問題だとして、兵籍記録の公開を繰り返し迫った。
チェ・スジン(国民の力)氏は「DP(脱営兵逮捕班)に追われていた逃亡者が、軍事警察と45万の大軍を指揮しているようなものだ。泥棒を警備隊長に任せたようなものだ」と批判した。
アン長官の弾劾を求める国会請願への賛同が31万人を超える中、野党の一部からは弾劾案の推進を検討すべきだという意見も出ている。

