軍用ヘリで宿泊地へ? 李在明大統領一家の「皇帝ゴルフ」疑惑で泥沼の告発合戦

📌 この記事の3行要約
  • 李大統領一家の「皇帝ゴルフ」疑惑を巡り、野党が職権乱用などで刑事告発。
  • 軍基地利用やヘリ移動などの特別待遇疑惑に対し、与党は事実無根と猛反発。
  • 告発合戦へと泥沼化。客観的証拠に基づく速やかな真相解明が焦点だ。

【韓察日報】野党「国民の力」のチュ・ジンウ(朱晋佑)議員が29日、李在明(イ・ジェミョン)大統領と金恵京(キム・ヘギョン)夫人によるいわゆる「皇帝ゴルフ(VIP優遇ゴルフ)」疑惑を巡り、大統領夫妻を職権乱用や横領などの容疑でソウル警察庁に告発した。韓国SBSなどの報道によると、チュ議員は軍基地内でのラウンドや専用ヘリコプター移動といった特別待遇疑惑(VIP待遇疑惑)を相次いで提起し、費用の精算内訳や真相の解明を要求した。これに対し、与党「共に民主党」は事実無根の告発だと猛反発し、チュ議員を追加告発する方針を示すなど、双方の対立は刑事告発の応酬へと発展している。

■チュ議員、大統領夫妻を刑事告発 「25回に及ぶ特別待遇」の解明要求
 チュ議員は29日、ソウル警察庁に告発状を提出した際、取材陣に対して「大統領夫妻のゴルフ疑惑を提起したところ、与党・共に民主党が口封じのために先に私を告発してきたため、真実を明らかにするべく対抗告発に踏み切った」と明かした。

 チュ議員は、大邱(テグ)で天井崩落事故が発生した今月10日の李大統領のゴルフ費用支払い明細や、ソウル市江南区駅三洞(ヨクサムドン)で火災が起きた20日の金夫人のラウンド・同行プロによるレッスン明細などを全面的に公開するよう要求した。その上で、「このような皇帝ゴルフは昨年10月から今年にかけて計25回に上る。税金が投じられたのであれば国民には知る権利がある」と述べ、一連のゴルフ利用についても併せて捜査するよう求めた。

■海軍基地ゴルフとヘリ移動疑惑 国会で暴露
 さらにチュ議員は同日午後の国会記者会見で、昨年8月の夏季休暇中に李大統領夫妻と長男のイ・ドンホ氏夫妻が鎮海(チンヘ)海軍基地内にあるハンサンデCCでゴルフに興じ、慶尚南道巨済市の猪島(チョド)にある宿泊施設までヘリコプターで移動したという疑惑を新たに提起した。

 ヘリポートに駐機していたヘリコプターとされる写真を提示したチュ議員は、「大統領室と民主党は一般客として予約したと事実と異なる釈明をしているが、軍施設でのプレーやヘリ移動は明らかな便宜供与という特別待遇だ」と追及した。「ヘリおよびゴルフの費用がどう精算されたのか、不正使用があれば国庫に返還させ法的責任を問うべきだ」と主張し、大統領直属の特別監察官による第1号事案として監察を実施するよう促した。搭乗中の写真がない点については警護上の理由としつつ、「他にも証拠を確保しており、大統領室は否定できないだろう」と自信を示した。

■与党は「虚偽の告発」と一喝 追加告発で対抗
 こうした野党側の追及に対し、与党「共に民主党」は真っ向から反論している。YTNの報道によると、同党のイ・ジュヒ院内報道官は同日、書面談話で「大統領夫妻が昨年8月に息子夫妻と共に専用ヘリに乗ってハンサンデCCでゴルフをした事実はない」と疑惑を全面否定した。

 イ報道官は、チュ議員が金夫人に対する虚偽の告発によって窮地に追い込まれ、局面打開のため虚偽の主張を繰り返していると非難した。「事実確認もせず疑惑を誇張している」とした上で、「大統領の私生活をストーキングして個人的な政治活動に利用したいのなら、いっそ炎上系ユーチューバー(サイバーレッカー)に転身すべきだ」と厳しく批判した。共に民主党は、チュ議員による虚偽事実の公表について、警察へ追加告発を行う方針を固めている。

【編集長の韓察眼】
大統領のゴルフ自体は咎められる行為ではないが、前大統領への追及を顧みれば判断基準の整合性が問われるのは自然な流れだ。ラウンドのたびに公私の区別や費用の出所について弁明に追われる事態は極めて不毛と言わざるを得ない。トランプ米大統領との「ゴルフ外交」に万全を期すためにも、客観的な証拠に基づく速やかな事実解明が焦点となる。

出典: 韓国SBS / YTN


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