李在明大統領、国連で「平和の3大青写真」発表 トランプ氏は対北言及なし

【韓察日報】李在明(イ・ジェミョン)大統領は22日(現地時間)、米ニューヨークの国連本部で開催された国連総会の基調演説に臨み、朝鮮半島の平和共存に向けた3つの青写真を提示した。YTNなどの報道によると、李大統領は長年の戦争状態に終止符を打つ平和体制の構築を最重要課題に掲げ、停滞する米朝対話の速やかな再開と段階的な非核化構想を呼びかけた。しかし、李大統領の演説中は北朝鮮代表団の席は空席で、同日に演説を行ったドナルド・トランプ米大統領も北朝鮮へ一切言及しないなど、国際社会の足並みには温度差も見られる。

■平和共存へ3つの青写真 「段階的非核化」を訴え
 李大統領は演説で、先の光復節祝辞で明らかにした平和構想を多国間外交の舞台へと拡大した。提示された3つの青写真は、南北間の相互体制を尊重する「包摂的な平和共存」、対話と信頼回復による「安定的な平和共存」、そして世界平和に寄与する「責任ある平和共存」である。

 李大統領は、朝鮮半島の平和体制構築について関係国が共通認識を持ってきた課題だと指摘し、トランプ大統領の決断によって変化の可能性が開かれたと述べた。その上で、米朝対話を早期に再開させ、当事者間対話へと発展させる足場を築く方針を強調した。

 具体的には、北朝鮮の核・ミサイル能力の高度化を中断させ、中期的な縮小を経て、長期的には「核のない朝鮮半島」へと導く段階的構想を説明し、国連の建設的な役割を要請した。しかし、演説が行われた際、北朝鮮代表団の席は空席のままだった。

■トランプ米大統領は対北発言なし 外交スタンスに温度差
 李大統領が米朝対話の推進に強い意欲を見せる一方、韓国KBSはトランプ米大統領の国連総会演説における微妙な姿勢の変化を報じている。韓国KBSによると、トランプ大統領は約40分間に及ぶハイレベル会合での演説において、北朝鮮について一切触れず、対北メッセージも盛り込まなかった。

 トランプ大統領は直前まで金正恩国務委員長との会談意向を再確認していたため、融和的な発言が予想されていたが、今回の演説では対イラン政策の正当性や西半球における覇権強化、人工知能(AI)開発の速度調整論に対する反対姿勢など、自国の対外政策全般の主張にとどまった。

■国連改革と「K-イニシアチブ」を提唱
 李大統領はグローバルな課題解決に向け、時代に即した国連の効率化と現場中心の組織変革を主張した。「国連80イニシアチブ」や安全保障理事会改革への支持を表明した。

 続いて、文化分野で培った共感と連帯を世界的な課題の解決へ広げる「K-イニシアチブ」の3つのビジョンを公表した。技術発展の恩恵を共有する「グローバルAI共生社会」の実現や、気候危機に対応する「グリーン・トランスフォーメーション」を推進する構想である。さらに、ホルムズ海峡などにおける海上封鎖の危機に言及し、船舶への攻撃行為は正当化できないと批判した。国際エネルギー機関(IEA)などとの連帯を通じてエネルギー供給網協力を一層強化すると明かした。最後に、能力ある国々が柔軟に結束する「建設的貢献国連帯」を提案した。

【編集長の韓察眼】
ペースメーカーを自負する李在明外交の晴れ舞台だが、多国間外交による対北対話の再開策に目新しさはない。前日には非武装地帯で韓国将兵3人が負傷する事案も起き、平和の青写真を掲げるにはあいにくのタイミングとなった。米韓や南北の温度差を埋める具体的な打開策を示せるかに注視したい。

出典: YTN / 韓国KBS

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