DMZで謎の地雷爆発…韓国将兵3人負傷 北朝鮮軍の新たな挑発か

【韓察日報】21日午前10時50分頃、西部戦線の非武装地帯(DMZ)内にある韓国陸軍第25師団の作戦地域で、捜索路の開拓作戦中に地雷とみられる爆発事故が発生し、将兵3人が負傷した。韓国SBSなどの報道によると、事故が発生した場所は普段軍が通行しない区域であり、軍当局や政府関係者は北朝鮮軍が新たに仕掛けた地雷による事故である可能性も含めて調査を進めている。一方、事故を受けて李在明(イ・ジェミョン)大統領はSNSを通じ、負傷した将兵とその家族へお見舞いのメッセージを送るとともに、政府として治療や回復に必要な支援を惜しまない方針を示した。

非武装地帯の韓国軍、半年間実弾装填せず「警戒」活動していた

■捜索路開拓中に爆発事故、幹部ら3人搬送
 事故は軍事境界線と南方限界線の間に位置するDMZ内で発生した。合同参謀本部によると、この事故で重傷を負った幹部2人がヘリコプターで国軍首都病院に搬送され治療を受けているほか、もう1人の幹部を含む作戦参加の将兵らも精密検査を受けた。事故は作戦用の捜索路を新たに開拓する過程で起きたという。

■北朝鮮軍による埋設の懸念と「国境線化」作業
 政府の主要関係者はSBSの取材に対し、「爆発物は地雷であることが確認された」とした上で、「我が軍の将兵が普段通行しない場所で起きたことから、北朝鮮軍が埋設した可能性も排除できない」と述べた。北朝鮮軍は最近、軍事境界線を越えて同師団の作戦区域内に新たな地雷を埋設したとされる。

 野党「国民の力」のユ・ヨンウォン議員は「同師団の警戒区域だけで、北朝鮮軍が造成した地雷地帯など6カ所が軍事境界線を約10~15メートル侵犯していた」と指摘する。ただし、軍当局は北朝鮮軍の「国境線化」作業に伴う地形変化地域と、今回の爆発地点は正確には一致していないとの見解を示している。

 なお、DMZ内での地雷爆発事故は昨年11月以来、約10カ月ぶりとなる。北朝鮮の直接的な挑発による地雷爆発事故としては、2015年8月に発生した「木箱地雷」事件が最も最近の事例だ。

■李大統領「必要な支援を惜しまない」
 今回の事故に対し、政権トップも迅速な対応を見せている。MBNによると、李大統領は21日、自身のX(旧ツイッター)を通じ、「負傷した将兵たちの早期回復を切に願う」とコメントを投稿した。

 李大統領は「突然の知らせにご家族の皆様がどれほど驚き、心配されているかと思うと胸が痛む」と慰めの言葉を述べ、「ご家族の皆様に心からの慰めを申し上げるとともに、政府は将兵たちの治療と回復のために必要な支援を惜しまない」と強調し、万全の対応をとる方針だ。

【編集長の韓察眼】
北朝鮮が進める南北遮断に向けた「国境線化」や境界付近での地雷敷設が、最前線での不慮の衝突リスクを高めている。2015年の木箱地雷事件のように南北の危機へ発展した過去例に鑑みれば、今回の爆発も意図的な挑発活動の疑いは拭えない。軍当局による事故原因の特定作業と、事態悪化を防ぐ李政権による具体的な安保態勢の再構築を注視したい。

出典: 韓国SBS / MBN

タイトルとURLをコピーしました