韓国国防相「挑発には即対応」 地雷爆発の負傷者「過少発表」に野党は隠蔽と批判

【韓察日報】韓国SBSなどの報道によると、22日に就任した姜信哲(カン・シンチョル)国防部長官が23日、非武装地帯(DMZ)での捜索作戦中に地雷爆発事故が発生した西部戦線の陸軍第25歩兵師団を緊急訪問し、軍事警戒態勢を点検した。今月21日午前10時50分頃、京畿道坡州の軍事境界線隣接地域で2度の地雷爆発が発生し、捜索大隊長ら3人が負傷した事件を受けた措置だ。しかし、合同参謀本部が負傷者数を一時「2人」へ修正発表したことを巡り、軍による事実の縮小・隠蔽疑惑が浮上しており、野党からは透明な真相調査を求める声が強まっている。

■姜国防長官「挑発には即時対応」 最前線と負傷兵を慰問
 就任後初の公式現場視察として最前線を訪れた姜長官は、負傷者が発生した部隊の将兵らを慰労・激励し、「揺るぎなく作戦規律を維持し、任務を完遂することが国民と病床にある戦友が望む姿だ」と強調した。さらに、展望台で前線の作戦状況報告を受け、GOP大隊の指揮統制室で軍事警戒態勢を点検した上で、「敵が挑発したり侵入したりした場合は、躊躇することなく断固として対応せよ。皆さんの断固たる対応こそが私の命令だ」と指示した。また、戦友や家族の治療と回復に向け、国家が最後まで責任を持つ方針を示した。

 姜長官は同日午前に国軍外傷センターを訪れ、負傷した将兵らを慰問した。国防部によると、重傷を負い手術を経て回復中の捜索大隊長は、自らも厳しい状況にありながら真っ先に他の戦友の安否を尋ねたという。姜長官は「作戦遂行中に戦友を救うため負傷した皆さんは真の英雄だ」と称え、支援を継続する方針を伝えた。

■発表の不透明さに批判噴出 野党「国民の力」は北の木箱地雷と主張
 一方、今回の事故を巡っては軍の初期対応や発表を疑問視する声が上がっている。朝鮮日報は、合同参謀本部が22日に負傷者数を「3人」から「2人」に修正して発表したことで、事件の規模を縮小・隠蔽しようとしたのではないかという議論が巻き起こっていると報じた。これに対し合同参謀本部は23日、医療陣の確認の結果、1名が重傷ではなかったため2名に修正したに過ぎず、意図的な縮小ではないと釈明した。

 しかし、野党「国民の力」などの政界は軍の釈明に猛反発している。韓国KBSによると、「国民の力」のチャン・ドンヒョク代表は、国防部による現場調査拒否や爆発回数・負傷者数に関する疑問を提起し、北朝鮮の木箱地雷(箱型地雷)が埋設されたものと見て、これに伴う軍事的・外交的対応と調査結果の透明な公開を要求した。また同党のナ・ギョンウォン議員も、北朝鮮による犯行の有無と鑑識結果を直ちに公開し、対北朝鮮心理戦放送の再開を含む強力な対応を政府に要請した。

 さらに野党側は、合同参謀本部が北朝鮮の顔色をうかがって負傷者数を操作・縮小したと強く批判している。あわせて、李在明(イ・ジェミョン)大統領が米ニューヨーク・タイムズ紙などのインタビューで対北朝鮮制裁の緩和に言及したことに対し、政府の消極的な対応が表れていると批判の矛先を向けた。

【編集長の韓察眼】
対北融和を重視する現政権下において、境界線付近の軍事トラブルを巡る情報公表の乱れは過剰な政治的疑惑を招きやすい。過去の地雷事件でも初期発表の変転が安全保障上の不信を拡大させており、今回も軍の事後処理に対する報道の視線は厳しい。北朝鮮の関与を調べる鑑識結果の速やかな公開と、今後の情報開示姿勢を注視したい。

出典: 韓国SBS / 朝鮮日報 / 韓国KBS

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