「人民裁判」「自分の携帯公開できるか」 韓東勲議員の録音公開主張に政界から批判殺到

【韓察日報】「共に民主党」ノ・ウンレ(盧雄来)前議員に対する控訴審無罪判決を巡り、無所属のハン・ドンフン(韓東勲)議員が「容疑に関する録音ファイルを国会で公開しよう」と主張したことに対し、韓国政界から激しい批判の声が相次いでいる。MBCなどの報道によると、ハン議員は違法収集証拠として排除された録音ファイルの公開を訴えて反発を強めているが、これに対しホン・ジュンピョ(洪準杓)前大邱市長やチョ・グク(曺国)前「祖国革新党」代表らがSNS上で相次いで反論を展開し、法的・政治的責任を追及する事態となっている。

■ホン前市長「刑事手続き否定の人民裁判」と断罪
 ホン・ジュンピョ前大邱市長は自身のSNSを通じ、無罪判決は刑事手続き上罪にならないという意味に過ぎないと前提を示しつつも、「違法収集証拠として排除された録音記録を公開しようとする主張は、刑事手続きを根本的に否定する人民裁判であり、無知で愚かな主張だ」と猛批判した。

 さらにホン前市長は、検察の違法収集証拠によって無罪となったのであれば、検察の違法捜査を認めたことになると指摘した。違法捜査を指示・監督した当時の法相としてのハン議員の責任に言及し、かつて同氏が保守系メディアに敏腕検事として「朝鮮第一剣(コム)」ともてはやされたことにちなんで「朝鮮第一ガム(簡単、楽勝、朝飯前の意)」と痛烈な皮肉を浴びせた

 これに対しハン議員側は、ノ元議員が金入りの封筒を受け取った事実そのものが消えるわけではないと主張し、不当性を訴えるのであれば国会で録音ファイルを公開すべきだとの立場を示している。

■チョ・グク氏「携帯20桁パスワードの公開に応じるのか」
 一方、与党陣営からもハン議員への批判が相次いだ。MBNは、チョ・グク前「祖国革新党」代表が「違法取得された録音記録の公開自体が違法だ」と指摘した上で、ハン議員の過去の対応を引き合いに出して追及したと報じている。

 チョ前代表は、ハン議員が2020年の家宅捜索時に自身の携帯電話に20桁のパスワードを設定し、2022年に検察がフォレンジック調査不能を理由に嫌疑なし処分を下して返還した経緯に触れ、「当時検察がパスワードを解除していれば有罪判決が下されていた」と主張。「自身の携帯電話の内容を国会で皆で確認しようと言われたら応じるのか」と反問し、双方の主張の矛盾を突いて批判した。

【編集長の韓察眼】
違法収集証拠とされる録音の公開主張は、元法相としての監督責任にとどまらず、自身の過去のフォレンジック捜査対応との不整合まで浮き彫りにした。適正手続きの原則を排するような政治的パフォーマンスは、法治主義の根幹を揺るがしかねない。今後も国会における司法判断と政治的主張の境界を注視したい。

出典: MBC / MBN

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