実施中の米韓合同演習が異例の日程大幅縮小、トランプ大統領の指示に軍内外から困惑と懸念の声

【韓察日報】トランプ米大統領の演習縮小指示を受け、現在実施されている韓米合同演習「ウルチ・フリーダム・シールド(UFS)」の日程が当初計画の半分に短縮され、今週中に終了する見込みとなった。韓国KBSなどの報道によると、米韓の軍当局は18日に緊急会談を行い、防衛作戦である第1部演習の終了をもって全体の演習を締めくくることで合意した。進行中の演習日程が途中で大幅に短縮されることや、反撃演習を行わないまま終了することは極めて異例だ。

■反撃演習は見送り 機動訓練も大幅削減へ
 今月17日に開始された下半期の韓米合同演習「UFS」は、当初21日までの第1部(防衛作戦)と、23日から27日までの第2部(反撃作戦)で構成されていた。北朝鮮が合同演習のたびに「北侵演習」と反発してきた背景には、この第2部で実施される反撃作戦の存在があったとされる。しかし、今回の決定により第2部の実施は見送られる方針だ。

 軍関係筋は「第1部演習が終了し次第、米軍要員は撤退し、期間短縮により実施できなかった演習については後日改めて方法を模索する方針だ」と明かした。さらに、野外実機動訓練についても深刻な影響が出ている。韓国SBSは、計画されていた14件の訓練のうち10件以上が中止となる可能性があり、上陸訓練についてはすでに韓国軍単独で規模を縮小して実施されたと報じている。

■指揮所の動きと韓国軍の要請
 今回の演習縮小は、18日午前に公式日程を急きょ取りやめた在韓米軍のブルンソン司令官が国防部を訪れ、アン・ギュベク(安圭伯)国防相と会談した場で最終決定されたと見られる。演習の主導権に関しては韓米当局がそれぞれ担当する方式で調整が進められており、今回の縮小措置自体は「韓国軍の要請により行われたことが確認された」と韓国SBSは伝えている。

 また、指揮部隊の拠点運用を巡っても情報が交錯している。KBSは、米軍指揮部隊が駐留する城南のCPタンゴ・バンカーから人員が撤収し、平時の指揮施設である京畿道平沢のキャンプ・ハンフリーズに指揮機能が移動したと伝えた。これに対し、韓国SBSは指揮所が一時的にキャンプ・ハンフリーズへ移動したものの、その後CPタンゴへ復帰したと報じている。

■懸念される戦時作戦統制権返還への影響
 進行中の演習が突如短縮されたことに対し、軍内外からは困惑と懸念の声が上がっている。オム・ヒョシク元統合参謀本部広報室長は「時間と労力が無駄になるのは当然のことだし、韓米間で何らかの意見の対立があるかのように見えてしまう」とコメントした。

 前代未聞の演習縮小と主要訓練の見送りにより、戦時作戦統制権の返還に向けた韓国軍の作戦能力検証にも支障が生じるのではないかとの見方が強まっている。

【編集長の韓察眼】
 今回の演習縮小は、米韓両政府間で深まる安全保障上の認識の不一致を象徴している。突然の期日短縮や反撃演習の見送りは、対北抑止力の揺らぎにとどまらず、戦時作戦統制権返還に必要な韓国軍の作戦能力検証をも著しく停滞させる。演習の形骸化が危惧される中、両国がいかに防衛態勢と信頼関係を再構築できるかが今後の重大な焦点だ。

出典: 韓国KBS / 韓国SBS


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