【韓察日報】韓国の公共放送局であるKBSが、今年100億ウォン規模の赤字が見込まれることから、本社および系列会社全体で危機管理体制へ移行すると明かした。TV朝鮮などの報道によると、同局は全社的な財務リスク管理を通じた予算の削減と収益の拡大に乗り出し、経営の健全化を図る方針だ。
■4年連続の赤字で危機管理体制へ、予算削減と財務リスク管理を徹底
KBSは昨年は800億ウォン台、一昨年は700億ウォン台の赤字を出すなど、過去4年間にわたり赤字経営が続いている。
今回の危機管理体制への移行に伴い、KBSは全社的な「財務リスク管理」を実施し、徹底した予算の削減と収益の拡大を進める方針だ。
■KBS社長「新たな生存戦略で黒字転換を」
KBSのパク・ジャンボム社長は14日に開催された「2026年第3四半期系列会社協力会議」において、「最近のメディア環境の変化により、放送業界全体が非常に厳しい状況にあるが、受信料という財源をほぼ独占的に使用している環境のせいか、危機感が全くない」と社内の緊張感の欠如を指摘した。
さらに、パク社長は「今年の赤字幅は昨年より縮小したものの、安心できる状況ではない」とし、「KBSが1997年の通貨危機(IMF危機)や電気料金と分ける『受信料の分離徴収』といった致命的な状況でも、絶え間ない構造改革を通じて克服してきたように、今回も新たな生存戦略を立てて黒字に転じなければならない」と強調した。
■独自AIモデル「カイロス」の活用とコンテンツ競争力の強化
経営危機の克服に向け、パク社長は最近のKBSにおけるコンテンツ競争力の成果に言及し、AI(人工知能)技術の革新を通じた黒字転換の可能性を力説した。あわせて、独自に開発したAIモデル「カイロス」を現場で積極的に活用することを強く求めた。
KBSの看板ニュース番組「KBSニュース9」は、今年上半期のニュース分野における全国視聴率で1位を維持している。さらに、YouTubeチャンネルの動画再生回数でも6カ月連続でトップを記録し、上半期の総合1位に輝くなど、高いコンテンツ競争力を証明している。
同日行われた会議には、パク社長をはじめとする本社の経営陣に加え、KBSメディア、KBS Nなど系列会社9社の代表らが出席し、それぞれの経営実績を報告するとともに、下半期の成長戦略について議論を交わした。


