韓国司法の長が判事増員法に意趣返し? 慣例破りの判事指名に大統領府・与党猛反発

【韓察日報】チョ・ヒデ(曺喜大)最高裁長官が、半年間にわたり空席となっていた最高裁判事の後任候補を同時に指名したものの、一部の候補選定において大統領室との事前協議を行わなかったことが判明し、政界および法曹界で波紋が広がっている。MBCなどの報道によると、最高裁長官による慣例を破った書面指名に対し、大統領府と与党・民主党は強く反発している。司法府と行政・立法の対立は決定的な局面を迎えている。

■慣例破る書面指名と半年間の空席
 チョ最高裁長官は、イ・フング前最高裁判事の後任としてソウル高裁のキム・ソンス部長判事を、ノ・テアク前最高裁判事の後任として大邱地裁のソン・ボンギ部長判事をそれぞれ指名した。

 通常、最高裁判事の任命過程は大統領府と最高裁が事前に意見を調整し、最高裁長官が大統領と直接面会した上で最終指名を行うのが慣例だ。しかし、今回のキム部長判事の指名では事前協議が行われたものの、ソン部長判事に関しては協議がないまま、大統領府へ書面通知のみが送られた。

 最高裁判事候補推薦委員会は1月、ノ前最高裁判事の後任として4名の判事を推薦していたが、大統領府と最高裁の間で意見が折り合わず、半年間にわたり空席状態が続いていた。今回の指名は事態の妥協ではなく、新たな対立の火種となった格好だ。

■与党は猛反発して弾劾要求
 この事態に対し、民主党の新指導部は就任後初の会合からチョ最高裁長官への強硬姿勢を鮮明にしている。TV朝鮮が報じたところによると、キム・ミンソク(金民錫)代表はチョ長官を「解放以来最悪の最高裁長官」「法技術院長」と激しく批判し、即刻辞任を求めた。チェ・ミンヒ首席最高委員も直ちに去就の議論を進めるべきだと同調した。

 さらに国会法制司法委員会では、野党の反対を押し切る形で長官に対する当日出席要求案を可決するなど、司法府への圧力を一層強めている。

■出席拒否と対面不成立で深まる亀裂
 一方、ファイナンシャルニュースによると、チョ長官は19日に国会法制司法委員会への出席要求を拒否した。あわせてイ・ジェミョン(李在明)大統領に面会を要請したものの、大統領側から拒否されたと明かした。

 大統領府と民主党が長官の弾劾や自主辞任にまで言及して攻勢を強める中、裁判所行政処は「現行法上、最高裁長官に出席義務はなく、書面による推薦は大統領の任命権と同様に独立して保障されている」と反論している。さらに民政首席秘書官と協議を経た手続きであり、憲法上の問題はないと主張しており、双方が歩み寄る兆しは見えていない。

【編集長の韓察眼】
 最高裁判事の増員と大統領の任命権拡大を巡り、三権分立への懸念が指摘される中で起きた今回の衝突。法案を主導した与党が最高裁長官の慣例破りを批判する背景には、司法の主導権を巡る根深い対立が存在する。与党の攻勢に対し最高裁が掲げる独立性がどこまで維持されるか、国会での同意手続きが迷走しないかが今後の焦点だ。

出典: MBC / TV朝鮮 / ファイナンシャルニュース



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