【韓察日報】6・3地方選挙の際、ソウル市松坡区選挙管理委員会が蚕室4洞の不在者投票者数を実際より77倍も水増しして報告し、大規模な投票用紙不足を引き起こした問題で、検察・警察合同捜査本部(本部長 キム・テフン次長検事)が関連実務者を職務遺棄の疑いで立件し、捜査を行っていることが分かった。ニュース1などの報道によると、合同捜査本部は過大報告された不在者投票者数を正さなかった松坡区選管の選挙担当官や係長らを立件したほか、選挙人名簿の確定後に是正する機会があったにもかかわらずこれを放置した点を問題視し、捜査を拡大する方針だ。
■蚕室4洞で投票中断…不在者投票者数の過大な推計が影響
不在者投票は、身体の障害などで直接投票所へ出向くことが困難な有権者が、居住地で投票用紙を郵送で受け取って投票する制度だ。本投票用の投票用紙は、全有権者数からこの不在者投票者数を差し引いた人数を基準に印刷される仕組みとなっている。
松坡区選管は不在者投票が始まる前、蚕室4洞の不在者投票者数を1531人と予測してソウル市選管に報告した。しかし、実際に申告された不在者投票者はわずか20人にとどまり、実数値の約77倍に及ぶ過大推計となった。この影響で本投票用の用紙が過少に印刷され、投開票当日に深刻な用紙不足が発生した。
地方選挙の当日、蚕室4洞の第7投票所では投票用紙が436枚不足し、投票が一時中断されたまま追加の用紙を搬入する混乱が生じた。さらに近隣の第5投票所で190枚、第6投票所で72枚の不足が判明している。松坡区選管の関係者は「新築マンションへの入居が続いており、転入届を出していない入居予定者にも選挙公報を行き渡らせるため、多めに見積もった」という趣旨の供述をした。
■是正の機会を放置か…元事務局長を呼び出して追及
合同捜査本部は、松坡区選管の元事務局長を被疑者として呼び出して取り調べを行った。TV朝鮮は、選管側が選挙人名簿の確定後に誤りを是正する機会があったにもかかわらず放置した点を合同捜査本部が問題視しており、職務遺棄容疑での捜査が広がっていると報じているる。
合同捜査本部は松坡区選管の元事務局長のほか、広津区選管の選挙担当官も被疑者として取り調べる予定だ。あわせて、ノ・テアク前中央選管委員長や選管幹部らによる「観光目的の海外出張疑惑」に関しても、中央選管の関係者1名を参考人として呼び出し、真相解明を進める。
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【編集長の韓察眼】
不在者投票者数を実際より77倍水増しして報告した本件は、選管行政に潜む不透明な運用と内部牽制機能の欠如を浮き彫りにした。実数値と著しく乖離した報告を放置した実態は、民主主義の根幹である選挙の公正性を揺るがしかねない。今後は送付されなかった大量の投票用紙の行方、担当職員の法的責任、データ検証プロセスの見直しを含めた選管組織の構造改革が進むかに注視したい。


