【韓察日報】韓国プロ野球(KBO)で、試合中のグラブ検査で異物が検出され、投手が退場処分を受けるKBO史上初の事態が発生した。国軍体育部隊(尚武)に所属するキム・ギジュン投手(24)は25日、フューチャーズリーグ(2軍)の高陽ヒーローズ戦に先発登板した。2対4とリードを許した4回裏終了後、審判団によるグラブ検査中に異物が発見され、退場命令を下された。韓国MBCなどの報道によると、キム投手はKBO施行細則に基づき自動的に10試合の出場停止処分を受けた。1軍・2軍を問わず、異物発見による退場処分は韓国プロ野球発足以来初の事例だ。
■猛暑で接着剤が漏出か 「Y社製グラブ」の欠陥疑惑が浮上
韓国日報は、今回の退場劇の原因がキム投手の使用していたY社製グラブの製造上の欠陥にあるとの疑惑を報じている。同日は首都圏の気温が30度を大幅に上回る猛暑に見舞われており、グラブを構成する革と革の接合部から内部の接着剤が溶け出して表面に流れ込み、審判団に異物と判定されたという分析だ。
球団関係者は「独自に把握した結果、Y社のグラブに起因する問題だと認識している」とし、「革の接合部から接着剤が溶け出したもので、選手が故意に不正行為を行ったわけではない」と釈明した。球団側は直ちにY社関係者と連絡を取り、参考映像などをKBOに提出した。しかし、猛暑の影響があったとはいえ、メーカー側の製造上の欠陥だけでなく、選手や球団レベルでの事前点検が不十分だったことへの責任を問われるのは免れない見込みだ。
KBO側は問題のグラブを直接押収し、正確な異物の成分や発生過程における故意性の有無について本格的な調査を進めている。KBO関係者は「初めての摘発事例であるだけに、関連内容を綿密に調査する」と語った。
■米マイナーでも同日に異物退場 コ・ウソク投手にも同様の処分
偶然にもキム・ギジュンが退場処分を受けた同日、米大リーグ・ミネソタ傘下トリプルAのコ・ウソク投手(28)も試合中に異物検査を受け、退場処分となる事態が発生した。コロンバス戦の7回表に登板する際、主審がグラブの内側に不審な点を発見した。粘着性物質の存在を示すジェスチャーを交えて審判団を集め、退場を命じた。
米国では2021年から、投手が松ヤニなどの粘着物質をグラブや帽子に塗り、ボールの回転数や軌道を不正に変える行為を防ぐため、全投手を対象とした定期検査を導入している。KBOも2023年に同様の規定を導入していたが、今回の事件をきっかけに装備管理のあり方を巡る議論が一段と激化する情勢だ。

