「捜査指揮権の放棄、韓東勲氏が共に民主党と取引」 国民の力元議員の暴露で新局面突入か

【韓察日報】検察の補完捜査権廃止を骨子とする刑事訴訟法改正案が閣議を通過する中、国民の力の金雄(キム・ウン)元議員と無所属の韓東勲(ハン・ドンフン)議員の間で、過去の検察改革を巡る激しい世論戦が繰り広げられている。ニュース1などの報道によると、金元議員は韓議員が過去に共に民主党と検察の捜査指揮権を放棄する取引を行ったと主張したのに対し、韓議員は「全くの事実無根」と正面から反論した。

■「特殊捜査と引き換えに司法統制を放棄」 金元議員が猛批判
 部長検事出身の金元議員は自身のフェイスブックで、未来企画刑事政策団長を務めていた2019年当時の出来事を暴露した。当時、捜査指揮権の廃止に反対していた自分に対し、民主党議員が「検察と協議を終えた。『特殊捜査だけ認めてくれれば、捜査指揮を放棄する』と言っている」と明かしたという。

 金元議員はこれを「検事総長も迂回した悪魔的な取引」と決めつけ、「特殊捜査さえ維持できれば司法統制を放棄できるとした人間が、今になって票のために補完捜査の存続を叫んでいる」と皮肉った。さらに「すべてがまがい物の人間だ」と激しい言葉で批判を展開した。

■「施行令で捜査権を守った」 韓議員は疑惑を全面否定
 これに対し、韓議員も即座にフェイスブックで反論に打って出た。「検事時代、民主党の政治家と捜査権に関して接触したことは一切ない」と主張し、疑惑を真っ向から否定した。

 韓議員は、自身が「検察の捜査権完全剥奪」に対し、施行令を通じて「捜査権の完全回復」を果たした実績を強調。「そのような取引があったなら、民主党がとっくに公表していたはずだ」と指摘し、根拠のない嘘だと突っぱねた。

■特検による出頭要求も…深まる政治的包囲網
 こうした過去の取引疑惑を巡る舌戦が加熱する一方、MBNは、韓議員が直近の政治動向を巡っても特検の捜査対象となり、政治的攻勢に晒されている実態を報じている。

 同メディアによると、総合特検チームは2024年12月4日に開催された党・政府・大統領室の会議に関連し、韓議員に対し参考人として出頭するよう通知した。特検はこの会議を「秘密会合」に類するものと見なし、疑惑の解明を進める方針だ。これに対し韓議員は、「政治特検による世論誘導だ」と強く反発。戒厳令阻止の先頭に立ってきた経緯を挙げつつ、法的措置を警告するなど激しい攻防が続いている。

【編集長の韓察眼】
 本件は双方の泥仕合にとどまらず、検察改革の歴史的背景を巡る保守内部の主導権争いという側面を強く帯びる。かつての検警捜査権調整における政治取引疑惑と、現在の特検捜査という二重の包囲網が韓東勲氏を直撃する構図だ。制度の根幹を揺るがす論争が、事実に依拠した議論へ収斂するか、あるいは過剰な政争の具に帰着するのか。今後の双方の主張と捜査の進展を注視したい。

出典: ニュース1 / MBN

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