【韓察日報】真夏日の中で行われたマラソン大会に参加した20代の陸軍一等兵が熱中症で死亡した事件を巡り、軍の責任者4人が検察に送致された。TV朝鮮などの報道によると、京畿北部警察庁広域犯罪捜査隊は11日、業務上過失致死などの容疑で、当該部隊の師団長ら4人を書類送検したと発表した。
■安全対策の欠如と劣悪な救急体制が露呈
事件が発生したのは昨年9月、朝鮮戦争における永川の戦いでの勝利を記念して開催された9.13kmのマラソン大会。書類送検された師団長らは、過酷な環境下での安全対策を適切に講じなかった容疑が持たれている。
警察の調査によると、大会当日の最高気温は31度に達し、湿度も70%と高かった。入隊4カ月目だった炊事兵のA一等兵は、8km付近を走行中に卒倒し、病院に搬送されたものの熱中症による臓器損傷などで死亡した。炊事兵という職務の特性上、A一等兵は日頃から体力を向上させる機会が不足していたとみられている。
さらに、現場の救急医療対応体制も極めて不十分であった。部隊の軍医は当直勤務終了後の非番を理由に現場を離れており、医療資格を持つ看護官は大会の一般参加者として走行していた。このため、倒れたA一等兵は救急車ではなく軍用車両で搬送される事態となった。最初に到着した病院では対応できず、地域の基幹病院へ再搬送される過程で、救命のゴールデンアワーを逃したとみられている。

