【韓察日報】韓国国立国語院が、慶尚道の方言である語尾「ノ」の用例について、疑問を表す終止語尾であるとの見解を解説した。韓国では近年、アイドルの発言をきっかけに、同語尾が極右オンラインコミュニティ「日刊ベスト貯蔵所(イルベ)」で使われる特有の隠語ではないかという論争が勃発している。TV朝鮮などの報道によると、この問題はネット上にとどまらず、政界を巻き込んだ思想チェックの応酬へと発展する様相を見せている。
■アイドルの発言から始まった「イルベ」隠語論争
これに先立ち、6月28日にガールズグループ「RESCENE(リセンヌ)」のメンバー、ウォニがYouTubeチャンネルで、プロデューサー(PD)が「ここでガタッという音がした。何だ、怖いノ」と発言した。これに対しウォニも「怖いノ。照明からして怖いのに」と応じた。このやり取りの後、文末の「ノ」という表現が、故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を嘲笑する目的などで極右コミュニティ「イルベ」が使用する特有の表現であるとして、ネット上で「イルベ論争」へと発展した。
■国立国語院「慶尚道の方言」と解説
こうした中、国立国語院の相談窓口「オンライン・ガナダ」には、先月29日に「慶尚道の方言『ノ』について」と題した投稿が掲載された。
自身を慶尚北道北部地域の出身と明かしたあるネットユーザーは、「『ムソンノ(怖いね)』『チャルヘンノ(上手いね)』『モシインノ(かっこいいね)』など、語尾の『ノ』を幼い頃から自然に使い続けてきた」とし、「他の慶尚道地域の人々も日常的に使っている表現だと認識している」と主張した。また、この語尾は単純な疑問文だけでなく、新たな事実への反応や確認、感嘆を表す用法として学術的研究も行われていると指摘した。
これに対し国立国語院は、「韓国語辞典『ウリマルセム』では、『ノ』を慶尚道地域の方言として、疑問詞を含む疑問文において動詞の語幹などの後に付いて疑問を表す終止語尾と解説している」と説明した。ただし、「『ノ』の用法については学者によって様々な見解があり得るため、断定的に申し上げることは難しい」とし、「地域方言の正しい使い方やその学術的根拠などは、回答の範囲外である」と述べるにとどめた。
■政界へ波及、チョ・グク氏とイ・ジュンソク氏が応酬
論争の余波は政界にも及んでいる。祖国革新党のチョ・グク前代表は5日、自身のSNS(フェイスブック)で「盧武鉉大統領を嘲笑する意味で、イルベが文末に『ノ』を付けて使うことを擁護し、釜山・嶺南でもそう使うという人々がいる」と批判した。その上で「私の観察では、イルベは標準語の後に機械的に『ノ』を付けて使っている」と主張した。
これに対し、改革新党のイ・ジュンソク代表は同日、フェイスブックを通じて「2019年には『竹槍を掲げよう』と言っていた方が、今日は言葉の終わり方一つで思想を検証しようとしている」と猛反発した。イ代表は「慶尚南道・巨済出身の22歳のアイドルが、方言で『怖いノ』と言ったという理由で、イルベの烙印を押された」と反論し、過度なバッシングを批判した。


