「起訴猶予の法相候補」キム・スンウォン氏が指名辞退 聴聞会を強行突破も“身内の告発”が決定打に

【韓察日報】今月15日に人事聴聞会を終えた次期法務部長官候補キム・スンウォン(金勝源)議員(共に民主党)が19日、電撃的に指名辞退を表明した。TV朝鮮などの報道によると、キム氏は国政運営や李在明(イ・ジェミョン)大統領に負担をかけないための自主的な指名辞退と説明しているが、辞退当日に元補佐官らによる新たな疑惑が記された嘆願書が大統領府へ提出されていた事実が判明した。

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■相次ぐ疑惑 大統領会見で指名辞退を決意
 キム氏は辞退を決意したきっかけとして、前日に行われた李大統領の記者会見を挙げた。李大統領がキム氏の指名について「最終的な結論を出せなかった」と述べたことを受け、自身の去就が改革を推し進める政府の負担になると判断した形だ。キム氏を巡っては、指名直後から新薬ロビー疑惑や家族が勤務する福祉事業所への便宜供与疑惑など、様々な問題が浮上していた。

 キム氏は辞退表明後も「大統領に迷惑をかけることが何より胸が痛む」と繰り返し申し訳なさを口にした。

■元補佐官らが暴露した疑惑
 だが、指名辞退劇の背景には元補佐官らによる内部告発の存在があった。元補佐官らは飲酒運転やセクハラ疑惑などを記した嘆願書を大統領府に届けており、当日に予定していた疑惑公表の記者会見は、キム氏の指名辞退発表を受けて中止された。

 この嘆願書について、韓国KBSは独自の入手情報としてさらに具体的な内容を報じている。与党「共に民主党」が単独で人事聴聞経過報告書を採択した17日、大統領府のホン・イクピョ政務首席らに嘆願書が直接手渡されたという。

 KBSが確認した嘆願書には、2024年にキム氏が出席した酒席で同席した女性がセクハラ被害を受け、補佐官が事態の収拾に追われた経緯が記されていた。さらに、飲酒運転の目撃証言や、飲酒後に補佐官らへ常習的に暴言を吐いていた事実も含まれている。別の嘆願書では、キム氏が委員長を務めた京畿道党の会計不正疑惑にも言及し、まだ知られていない醜聞がさらに露呈するとして指名撤回を強く訴えていた。

■キム氏側は否認も具体的説明は回避
 キム氏側は、報道された嘆願書の噂について「事実と異なり誇張や誤りがある」と主張し、大統領府からの連絡や提出の有無については承知していないと表明した。しかし、元補佐官らが提起した具体的な疑惑内容に対する記者の問いかけには回答を避けた。

 一方、大統領府は人事に関する事項への確認を拒否し、「キム氏本人が対応すべき問題だ」との立場を示している。

【編集長の韓察眼】
被告人・李在明の公訴取り消しを求める議員有志の会で共同代表を務めたキム氏の辞退により、「公訴取り消し」シナリオの実現は極めて困難となった。過半数を超える任命反対の世論にもかかわらず、与党単独で聴聞報告書を採択するなど強行突破を図った政権と与党の責任は極めて重大と言える。次期法相候補の人選がどのような展開を描くか注視したい。

出典: TV朝鮮 / 韓国KBS


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