【DMZ地雷爆発】大統領府「隠蔽あり得ない」 秋夕以降の調査延期に野党猛反発

【韓察日報】南北境界の非武装地帯(DMZ)で地雷とみられる爆発事故が発生し、韓国政界で与野党の攻防が激化している。YTNなどの報道によると、大統領府は今回の事故について、将兵が新たな捜索ルートを開拓していた最中に起きたと説明し、調査遅延や隠蔽の疑惑を全面的に否定した。一方、野党側は北朝鮮の関与可能性や調査の先送りを巡り、李在明(イ・ジェミョン)大統領や軍当局への批判を強めている。

■大統領府「新ルート開拓中の事故」  隠蔽疑惑を一蹴
 大統領府は、爆発が通常の捜索ルートではない危険性の高い新ルートの開拓中に発生したと説明した。国連軍司令部と共同で現場の綿密な確認を進めており、「微塵たりとも裏工作や隠蔽はあり得ない」と述べ、客観的かつ迅速に調査を行う姿勢を強調した。

 これを受け、チン・ヨンスン統合参謀本部議長も事故が発生した陸軍第25師団を訪れ、将兵の安全確保を最優先とした上で徹底的な現場調査の準備状況を点検した。軍当局は新ルート開拓中の事故という点に加え、あらゆる可能性を念頭に調査を進める方針だ。

■野党「秋夕以降への調査延期」に猛反発 与党は「政争の具」と反論
 事故対応をめぐり、政界では激しい非難合戦が展開されている。野党「国民の力」のチャン・ドンヒョク代表は、北朝鮮軍による地雷埋設だけでなく洪水に伴う流入の可能性も挙げ、「明白な侵略行為に見合う即時かつ徹底的な調査が必要だ」と主張した。立場を明確にしない政府に対し、「金正恩(キム・ジョンウン)総書記の顔色ばかりをうかがっている」と強く批判した。

 さらにMBNは、「国民の力」のチョン・ジョムシク院内代表が、将兵の被害が発生しているにもかかわらず現場調査が秋夕(チュソク)以降に先送りされた点を問題視したと報じている。チョン院内代表はカン・シンチョル国防部長官の対応を「カエサル」や「ネロ」になぞらえて痛烈に批判したほか、同党のナ・ギョンウォン議員やハン・ギホ議員も国防部の時間稼ぎや姿勢を強く非難した。

 これに対し、与党「共に民主党」は、野党側が将兵の生命と安全すら政争の具に仕立て上げ、軍が意図的に調査を遅らせているかのような誤った印象を与えていると反論した。今後の調査結果の発表如何にかかわらず、政治的な波紋は広がり続ける見込みだ。

【編集長の韓察眼】
南北緊張が続く境界地域での事故は、政権の対北姿勢やリスク管理能力を試す試金石だ。国連軍司令部と調査準備を進める段階ならば、延期発表時にその経緯を明確に開示すべきであった。秋夕以降の現地調査で北朝鮮の関与が判明するか、初期対応の妥当性と併せ今後の動向に注視したい。

出典: YTN / MBN

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