新駐韓米大使「自由はただではない」 700冊「貸与」のユーモア交え同盟強化に意欲

【韓察日報】韓国のチョ・ジョンシク(趙正湜)国会議長は21日、ミシェル・スティール新駐韓米国大使と面会し、米韓同盟の強化や両国議会間の交流活性化について意見を交わした。朝鮮日報などの報道によると、両氏は米韓同盟73周年および米建国250周年を迎える節目の年に、両国の連携を一層強固なものにしていく方針で一致した。

■「寄贈ではなく貸与」会場を包んだユーモア
 チョ議長は会談の席で、朝鮮戦争下の1951年に米大使館が避難中の韓国国会に書籍700冊を寄贈したことが、現在の国会図書館の契機となったエピソードに言及した。韓国最大規模に成長した図書館のルーツへの感謝を込め、米国大使館へ記念盾を贈呈した。これに対しスティール大使は「私の認識では『寄贈』ではなく『貸与』であり、再び返却を受けるものと理解している」とウィットを交えて応答し、出席者たちの笑いを誘った。その上で、この歴史的経緯から発展した国会図書館の歩みに祝福の意を示した。

■「米韓議員連盟」の設立と議会外交の深化へ
 チョ議長は、朝鮮半島の平和体制構築に向けたトランプ米大統領の意志を高く評価するとともに、米議会側に「米韓議員連盟」のようなカウンターパート組織が存在しない現状を指摘し、新たな組織の設立を提案した。連邦下院議員の経験を持つスティール大使は「議会レベルでのコミュニケーションが最も重要だ」と応じ、組織づくりへの積極的な協力を約束した。

■ルーツに根差した同盟への意志と多角的な協力
 一方、スティール大使は公式YouTubeチャンネルを通じて就任の挨拶を行い、同盟発展を牽引する立場への着任を「生涯の栄誉」と評した。TV朝鮮は、同大使が朝鮮戦争当時に北朝鮮を脱出した両親の経験を引き合いに出し、「自由はただで得られるものではない」と語って連帯と参戦勇士への感謝を強調したと報じている。

 同メディアによると、戦争により学業を中断した母親が2004年に梨花女子大学から卒業証書を受け取ったエピソードも明かされ、教育分野における協力拡大の可能性が提示された。スティール大使は安全保障のみならず、経済、文化、技術など多岐にわたる分野で韓米の絆を強固にし、未来の同盟関係を共に築く方針だ。

【編集長の韓察眼】
スティール新大使が見せた応答は、米韓同盟の歴史的紐帯を想起させ、米政権の同盟強化への姿勢をうかがわせる。安保から先端技術へと協力の枠組みが広がる中、米議会側のカウンターパート不在は長年の構造的懸案だ。元下院議員の背景を持つ新大使の橋渡しにより「米韓議員連盟」が発足し、立法府間の連携が実質化するか否かに注視したい。

出典: 朝鮮日報 / TV朝鮮

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