【韓察日報】韓国国会の法制司法委員会は、最高裁判所長官の辞任・弾劾論争を巡り与野党の対立が極限状態に達している。チャンネルAなどの報道によると、共に民主党はチョ・ヒデ(曺喜大)最高裁長官に対する辞任・弾劾要求に加え、最高裁の人事や予算を担当する裁判所行政処の廃止案まで持ち出した。会議場では共に民主党のキム・ミンソク(金民錫)代表のさん付け呼称を契機に、ぞんざいな言葉遣いを巡り激しい口論が飛び交ったほか、チョ最高裁長官に対する証人出席要求議案の議決を巡っても双方が鋭く対立している。
■呼称問題とタメ口応酬で紛糾する委員会
同小委員会の現場では、呼称を巡って与野党議員の感情が爆発した。野党「国民の力」のキム・テギュ議員が、韓国司法府の長であるチョ最高裁長官を「チョ・ヒデさん」と呼んで退陣を要求したキム・ミンソク(金民錫)共に民主党代表を「キム・ミンソクさん」と呼んだことで、民主党側が言葉遣いを問題視した。しかしキム議員は「キム・ミンソクさんはチョ・ヒデ最高裁長官を『法技術院長』と呼んでいる」と応酬すると、「静かにしろ」「なぜタメ口なんだ」と罵声が飛び交った。
さらに、民主党のパク・ギュンテク議員との間では「私の方が先輩だ」「ここは年齢を気にする場所か」といったやり取りに発展した。ソ・ヨンギョ(徐瑛教)法司委委員長が「実に無礼極まりない」と制止に入るなど、場内は騒然となった。
■「事前の弾劾聴聞会」批判と裁判所行政処の廃止論
こうした混乱の中、民主党のキム・スンウォン議員は「裁判所行政処の廃止を議論する時期が来た」と主張し、司法府の組織改革にまで踏み込んだ。これに対しTV朝鮮は、「国民の力」所属の同小委員会メンバー(パク・ヒョンス、クァク・ギュテク、キム・ミンジョン、キム・テギュ、チュ・ジヌ)が21日、民主党の一連の動きを強烈に批判したと報じている。同党委員らは、民主党がすでに最高裁長官の弾劾と辞任を公言している点を挙げ、「結論ありきの弾劾聴聞会だ」と抗議した。
特にパク・ヒョンス議員は「最高裁長官ではなくイ・ジェミョン(李在明)大統領が証人として出廷すべきだ」と主張した。国会に最高裁長官を呼び出して指名経緯を追及することは、憲法上の指名権を事後的に審問しようとする試みだと指摘した。またクァク・ギュテク議員は、裁判所行政処を通じて必要な情報を得られるにもかかわらず直接召喚を選んだ点について「圧力を通じて自発的な退陣を誘導する意図だ」と分析し、キム・テギュ議員も「恥をかかせることが目的だ」と糾弾している。
■証人出席議案の可決と野党の全員退場
同小委員会は31日にチョ・ヒデ最高裁長官を証人として出席させる議案を議決した。TV朝鮮によれば、多数派側が出席要求の議案処理を強行したのに対し、反発を強める野党側は採決の直前に全員が退場した。司法府トップの召喚と組織解体論が同時に浮上したことで、政局の緊張感は一層高まっている。
【編集長の韓察眼】
年上かつ目上の最高裁長官を「さん付け」した与党代表に対し、儒教的な礼節と三権分立の不全を同時に突いた格好だ。「私の方が先輩」といった泥仕合以上に深刻なのは、最高裁長官の召喚強行に象徴される司法府への直接的な政治圧力である。感情的な対立を超え、裁判所行政処の廃止案まで浮上する現状は、立法と司法の均衡を根本から揺るがしかねない。制衡機能が形骸化しないか、今後の憲法秩序の行方に注視したい。


