【韓察日報】大韓サッカー協会が過去、国際試合を前に訪韓した外国人審判員に対して組織的な性接待を行っていた事実が政府の監査報告書から明らかになった。チャンネルAなどの報道によると、接待が行われた試合で韓国代表チームは一度も敗れておらず、審判買収の懸念とともに2002年ワールドカップ(W杯)のベスト4進出に対する疑念まで再燃するなど、波紋が広がっている。
■食事代や飲酒費用に虚偽精算
2016年の文化体育観光部による監査報告書によると、サッカー協会は2011年3月から1年間にわたり、代表チームの主要試合を控えて日本、イラン、バーレーンなどの外国人審判員に計8回の接待を実施した。そのうち5回で虚偽の精算手続きを受けていた。
具体例として、2011年3月25日に行われた韓国対ホンジュラスの親善試合の直前、ソウル江南のマッサージ店で審判3名に75万ウォン相当の性接待を提供し、これを食事代として偽装処理した。その2日後に行われた五輪代表チームの親善試合でも、蔚山南区のマッサージ店で同様の接待を行い、職員が試合後に飲酒したかのように装って費用を不当に精算した。
監査報告書は、職員の起案から課長、局長、副会長まで決裁が下りていた点から、協会による組織的な関与を指摘する。関係者からは「外国人審判員側から先に要求された」との供述があり、当時中心となった職員には重い懲戒処分が下された。一方、サッカー協会側は「当時の文書が消失しているため、懲戒の詳しい状況を把握できない」と釈明した。
■「接待試合」で7戦無敗 深まる買収疑惑
性接待が提供された試合の戦績と影響について、MBNはさらなる詳細を報じている。同メディアによると、接待が行われたのは親善試合4試合に加え、2012年ロンドン五輪アジア予選、2014年ブラジルW杯予選を含む計7試合に上る。
韓国代表はこの7試合を5勝2分けで乗り切り、五輪とW杯の本大会進出を果たしたほか、ロンドン五輪では史上初の銅メダルを獲得した。圧倒的な好成績がかえって「接待が効果を発揮したのではないか」という不信感を強めており、国際的にも審判を買収したも同然だとする非難が相次ぐ。
この影響は過去の歴史にまで波及しており、海外のオンラインコミュニティでは「2002年は一体どうだったのか」と、日韓W杯でのベスト4進出に対する買収疑惑や嘲笑が飛び交う事態となっている。
■国際社会における信頼の失墜
サッカー解説委員のパク・ムンソン氏は「犯罪に該当すると見なすことができる。国際的にも波紋を広げる可能性があり、韓国サッカーのブランド価値が大きく下落する恐れがある」と強く懸念を示した。
国際サッカー連盟(FIFA)の時効規定(最長10年)を経過しているため行政処分が科される可能性は低いものの、国際社会における信頼の失墜という深刻な打撃を避けることはできない見込みだ。
【編集長の韓察眼】
本件は一部職員の暴走ではなく、サッカー協会の構造的なガバナンス不全を物語る。規定の時効適用により行政処分こそ免れる見通しだが、2002年W杯まで波及した国際的信用の失墜は甚大だ。今後は「文書消失」で処理を濁すことなく、第三者による徹底した検証と組織改革を断行できるかが、韓国サッカー界の信頼回復における最大の焦点となろう。


