歴史揶揄の応援でソウルの名門高校野球部に6カ月出場停止処分、没収試合に

スポーツ

 【韓察日報】韓国の大韓野球ソフトボール協会は、高校野球の全国大会で対戦相手の地元に絡む歴史的悲劇を揶揄(やゆ)する不適切な応援を行ったとして、ソウルの培材(ペジェ)高校野球部に対し、6カ月間の出場停止という懲戒処分を下した。TV朝鮮などの報道によると、同校は2日開催予定の大会2回戦から出場資格を失い、今大会の成績は没収試合として記録されるという。スポーツ精神に著しく反し、競技場の秩序を乱す行為への厳罰となった形だ。

■試合中に歴史的悲劇絡むヤジ、相手校の猛抗議に発展
 問題が発生したのは、先月29日に開催された「青龍旗高校野球選手権大会」の1回戦、光州(クァンジュ)第一高校対培材高校の試合だ。

 8回表の培材高校の攻撃中、ダグアウト内にいた選手らが光州一高を貶める意図で、「行かなきゃ、行かなきゃ、スターバックスに行かなきゃ! タンクデー!」という嘲笑的な応援歌を歌った。光州一高のコーチ陣が「何をしているんだ。なぜスターバックスに行くんだ」と激しく抗議したことで応援は中止されたものの、この様子を捉えた映像がオンライン上で拡散し、批判が殺到する事態となった。

■スターバックスの「光州事件戯画化論争」を悪用
 選手らが連呼した「スターバックス」「タンクデー」というフレーズは、光州地域における極めてデリケートな歴史的悲劇に関連している。

 今年5月、スターバックス・コリアが「5・18民主化運動(光州事件)」の記念日に合わせたプロモーションにおいて、「タンクデー」といった軍事独裁政権による市民鎮圧を連想させる表現を使用し、「歴史の悲劇を戯画化した」として激しい社会的非難を浴びた経緯がある。培材高校の選手らは、この論争を対戦相手への野次(やじ)として悪用したとされる。

■協会が「スポーツ精神違反」と判断、異例の重懲戒
 波紋の広がりを受け、培材高校側はホームページ上に謝罪文を掲載したが事態は収まらず、光州一高のイ・ギュヨン校長は昨日、大韓野球ソフトボール協会を訪れて公式な抗議文を提出した。イ校長は「今後の高校野球において、地域を貶める発言や相手を誹謗中傷する応援文化が改善されるきっかけとなることを願う」と強調した。

 同協会は今回の事案について、スポーツ精神に反し競技場の秩序を乱す重大な違反行為と判断。2日から始まる2回戦への出場を差し止め、6カ月間の対外出場停止と今大会の没収試合という異例の重い処分を下した。

タイトルとURLをコピーしました