- 李大統領の成人の次男が官邸に同居し、前政権設備も維持と判明
- 公的財産の私的利用批判に加え、関連情報の開示拒絶で波紋拡大
- 野党時代の追及が特大ブーメランとなり、言行一致が問われる
【韓察日報】李在明(イ・ジェミョン)大統領の次男が、漢南洞(ハンナムドン)の大統領官邸で大統領夫妻と同居していることが29日、確認された。TV朝鮮などの報道によると、官邸には尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権時代に設置されたサウナなどの施設が一部維持されているほか、野党からは移転に伴う予算などの情報開示を求める声が上がっており、国政監査で波紋を呼んでいる。
■大統領次男の同居と「アッパ・チャンス」批判
大統領府が改革新党のチョン・ハラム議員事務所に提出した資料によると、現在、大統領官邸には李大統領夫妻と次男のイ・ユンホ氏が居住している。
政界では、成人の次男が公的予算の投入される国家施設を私的に利用していることに対し、「アッパ(お父さん)チャンス」だとする批判が出ている。チョン議員は「今の若者たちは、階層を駆け上がるための『はしご』を大統領に外されたせいで、マイホームはおろか、賃貸住宅さえ借りるのが難しい状況だ」と指摘したうえで、「それなのに、肝心の自分の息子を『アッパ・チャンス』で漢南洞の官邸に住まわせていることを、我々の若者たちが果たして納得できるだろうか」と批判した。
■前政権の施設維持と情報公開の拒否
漢南洞の官邸内には、シミュレーションゴルフ施設やサウナ、ドレスルームなど、尹前大統領の時代に整備された施設の一部がそのまま残っていることも判明している。
大統領府は、これらの施設をそのまま残したのかという議員らの質問に対し、「漢南洞の官邸区域に前政権が設置した施設が一部ある」と回答した。しかし、「詳細な内容は国家安全保障および組織運営などに関する事項であり、公開した場合、円滑な国政遂行に支障を来す懸念があるため、資料の提出は困難だ」と答え、具体的な情報公開を拒否する立場を示した。
■野党「国民の力」の猛追及と攻守逆転
大統領府の国政監査では、こうした官邸の私的利用や前政権の施設維持に対する厳しい指摘が相次ぐ中、朝鮮ビズによると、野党「国民の力」の議員らは官邸移転に関連する資料の提出を強く要求し、不透明な予算執行を厳しく追及しているという。
国民の力のキム・ミエ議員は「青瓦台への移転予算と交通規制の状況に関する資料を提出していない」と指摘し、「予算を不当に流用していないか確認すべきではないか」と訴えた。
さらに、同党のユン・ヨングン(尹用根)議員は「共に民主党は尹政権当時、官邸工事の遅延や随意契約、業者選定の経緯を問題視し、契約書の公開や国政調査まで要求した」と過去の経緯に言及した。「官邸移転の日程や遅延に伴う費用に関する資料、エレベーターの設置の有無などを提出してほしい」と要求したうえで、「大統領府は、(共に民主党が)野党だった時に要求したまさにその基準通りに、国民の前に資料を提出してほしい」と語気を強めた。
現在漢南洞にある大統領官邸は、青瓦台の保安・施設整備工事が完了次第、移転が行われる見込みだ。大統領府は27日の報道発表で「年内に官邸の移転を完了する方針だ」と発表しつつ、「移転日は警護上の理由から公表しない」としている。
【編集長の韓察眼】
不動産高騰に伴う若年層の不公平感が強まる中、親族の特権的な官邸同居には厳しい視線が注がれる。水道使用量を巡り「象でもいるのか」と揶揄された背後に次男の存在が浮上した経緯は、文政権期の類似例とも重なる。野党時代に前政権の官邸私物化を厳しく追及した李政権に対し、言行の整合性を問う批判の矛先がどう向かうかが焦点となる。

