「官邸に象でもいるのか」 李在明夫妻の水道使用量巡り野党追及 尹錫悦夫妻を1200トン超過

📌 この記事の3行要約
  • 李在明官邸の水道使用量が前政権比1200トン増、野党が「象か」と追及
  • 過去の愛犬プール批判の意趣返しだが、双方に過剰消費の疑念が浮上
  • 年間総量増と罷免直後の急増を巡り、公邸転居を前に泥沼の政争が続く

【韓察日報】 韓国大統領官邸(ソウル市竜山区漢南洞)の水道使用量をめぐり、与野党間で激しい攻防が繰り広げられている。野党「国民の力」は、現職の李在明(イ・ジェミョン)大統領が入居してからの年間水使用量が尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権の同時期を1200トン以上上回っていると指摘し、「犬用プールの次は象でもいるのか」と追及を強めた。メイル新聞などの報道によると、今回の追及は、かつて与党「共に民主党」が提起した前政権への疑惑を逆手に取ったものだ。しかし、実態を精査すると、一般家庭の数年分に及ぶ年間総量の増加を突かれる現政権と、退陣直前に極端な消費スパイクを記録した前政権という、双方が異なる形で過剰消費の批判に晒される構図が浮かび上がっている。

■野党「国民の力」による追及 「犬用プールの次は象か」
 事の発端となったのは、13日に行われた国会国政監査での質疑だ。野党「国民の力」のシン・ドンウク議員は、イム・ギグン国務調整室長に対し、「最近提示された資料を見ると、漢南洞官邸での水使用量が尹錫悦政権時よりもはるかに多い」と追及した。

 シン議員は、共に民主党が過去に尹前政権を批判した経緯に触れ、「当時、民主党は『犬を何匹も飼っているから犬のプールを作ったのか』と攻撃していた」とした上で、「ところで、今の漢南洞官邸には象がいるのか。なぜ当時より多くの水を使っているのか」と問い質した。イム室長は「その点については確認していない」と答えた。

 国民の力のペ・ヒョンジン議員が入手した水道料金請求書によると、李大統領が入居した2025年6月5日からの1年間における官邸の水道使用量は計8612トン、料金は2861万ウォンに達した。入居後初年度の数値を単純比較すると、李大統領の居住期間中の水道使用量は、尹前大統領の同時期(約7406トン)に比べて1206トン多い。

 この「1206トン」という増加量は、25メートルプール(深さ1.2メートル)約3.3杯分、標準的な4人家族が使う水道水の4年分以上に相当する規模だ。官邸全体の使用量で見れば約16%の増加幅にとどまるものの、生活実感からかけ離れた莫大な数量の純増に対し、野党側は格好の攻撃材料として追及のトーンを強めている。

■過去に激化した「愛犬用プール疑惑」の応酬
 官邸の水道使用量は、前政権時代から与野党の政争の具となってきた。共に民主党は尹前大統領の在任当時、官邸の水道使用量などを問題視し、「愛犬用プール疑惑」を展開した経緯がある。

 当時、最高委員だったキム・ビョンジュ議員は官邸見学後に「水深が50〜100センチ程度、長さ5〜6メートルのプールが目についた。犬のプールではないかという見方が説得力を持っている」と主張した。ソ・ヨンギョ議員やチョン・ヒョンヒ議員らも「人の膝ほどの深さしかなく、犬用プールと考えるのが自然だ」と同調し、過剰な水道水使用を批判していた。

 これに対し、当時の尹前大統領側は「事実無根だ」と反論した。2023年秋のアラブ首長国連邦(UAE)大統領訪韓を控え、事前の夏場に設置した造園用水景施設であると説明していた。

■罷免直後の集中消費と年間総量の増加、双方に募る疑念
 李政権に対する野党の追及が強まる一方、YTNは2025年4月17日付の報道で、尹前大統領自身にも退陣直前の極端な水道使用疑惑があった実態を報じている。

 ソウル市水道当局が「共に民主党」のキム・ヨンファン議員に提出した資料によると、尹前大統領夫妻は憲法裁判所から罷免を宣告された後、官邸に滞在した7日間(同月4日〜10日)で計228.36トンの水道水を使用した。1日平均の使用量は28〜39トンに達し、水道料金は74万6240ウォンだった。ソウル市発行の『ソウルウォーター2023』報告書における2人世帯の1週間平均水道使用量(3.05トン)の約75倍に上る規模であり、全額が税金で負担される見通しだ。なお、キム議員事務所は韓国電力に対しても同時期の電力使用量の開示を求めたが、韓電側は情報公開法を理由に資料提供を拒否したと明かしている。

 客観的な数値を比較すると、李大統領の官邸使用量(年間8612トン、1日平均約23.6トン)は、尹前大統領の初年度と比べてプール3杯分以上多く、年間ベースでの総消費量は現政権の方が確実に上回っている。しかしその一方で、尹前大統領夫妻が罷免直後のわずか1週間で記録した1日最大39トンという突出した消費スパイクもまた、一般世帯の75倍に達する極端な過剰消費であったことは否定できない。年間を通じた総量増加を突かれる現政権と、退陣間際の異常な集中消費を露呈した前政権という、双方が異なる形で過剰消費の責任を問われており、官邸維持費用の使途をめぐる論争は泥沼化の様相を呈している。

【編集長の韓察眼】
李大統領が知事時代に公用カードで果物2800万ウォン分を購入し、昨年の大統領選で李俊錫候補から「家で象を飼っているのか」と皮肉られた件は記憶に新しい。文在寅政権時代も娘ダヘ氏の住居が繰り返し取り沙汰されたように、官邸生活は絶えず政争の火種となってきた。李夫妻は11月中にも青瓦台公邸への転居を予定しており、その際「象」の実態が判明するかが焦点となる。

出典: メイル新聞 / YTN


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