【人事聴聞会】法相候補キム・スンウォン氏「文系だから分からない」 不誠実な釈明で不適格論が加速

【韓察日報】15日に開かれたキム・スンウォン(金勝源)法務部長官候補の人事聴聞会では、同氏が過去に関与したとされる製薬会社の臨床試験承認ロビー疑惑をめぐり、野党「国民の力」の聴聞委員らによる熾烈な追及が繰り広げられた。チャンネルAなどの報道によると、キム氏は動物実験データの隠蔽や捏造について「文系出身のため知らなかった」と答え、事態の沈静化を図ったものの、その責任回避とも取れる姿勢が激しい物議を醸している。

■動物実験隠蔽と「人体実験」批判
 聴聞会では、バイオ企業「ジェネンセル」が開発中だった新型コロナウイルス治療薬の臨床承認をめぐり、食品医薬品安全庁への不正な口利きが行われたとの疑惑に質問が集中した。裁判所の判決文によると、同社はハムスターの死亡や肺肥大症といった深刻な副作用に関するデータを意図的に隠蔽したまま承認を取得し、その後実際に93人の国民を対象とした臨床試験を実施していた。

 野党「国民の力」のユン・サンヒョン議員は、「国民が人体実験の対象にされたのも同然だ」と強く批判した。さらに同党のキム・テギュ議員やキム・ミンジョン議員も、裁判所の判決文に動物実験データの捏造が明記されている点を突きつけ、キム氏の関与と認識を問いただした。これに対しキム氏は、「私は文系出身であり、薬の性能については分からない」と回答した。「性能の評価は食品医薬品安全庁の専門公務員が確認した」と主張し、自らの関与を否定した。

■偽装転入や前科の指摘も 市民団体と世論の猛反発
 一方で、聴聞会後もキム氏に対する適格性をめぐる論争は収まっていない。MBNは、韓国の市民団体「参与連帯」が16日に声明を発表し、キム氏が遵法意識と道徳性の両面で長官に不適格であるとして任命反対を表明したと報じた。同団体は、今回のロビー疑惑において一部の事実関係が確認された点に加え、過去の飲酒運転歴や子どもの偽装転入などを法務行政のトップとして重大な欠格事由にあげた。現在も関係者の裁判や候補者本人の憲法訴願が進行中であることも強調している。

 さらにMBNによると、韓国社会世論研究所(KSOI)が実施した世論調査(回答率5.9%、標本誤差±3.1%ポイント)では、キム氏の長官任命に反対(52.1%)する回答が賛成(25.1%)意見の2倍以上を占める結果となった。疑惑への不自然な弁明に加え、過去の倫理的汚点が露呈したことで、与党「共に民主党」政権にとってもキム氏の任命強行には大きな政治的リスクが伴うとみられている。

【編集長の韓察眼】
「文系」を言い訳にした弁明は、聴聞会を「尹錫悦政権時代の起訴猶予処分」で押し切ろうとしたキム氏の主張の脆弱さを示している。過半数を超える任命反対世論は、過去の法相人事トラブルと同様に与党への強い不信感の表れだ。世論の冷視を受け政権が任命を強行するか、早期の指名撤回へと舵を切るかが今後の焦点となる。

出典: チャンネルA / MBN


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