米韓標的に自爆ドローン「100%命中」誇示も…北公開映像に編集・合成疑惑

📌 この記事の3行要約
  • 北朝鮮が自爆ドローンで米韓の主力兵器を模した標的に「100%命中」したと誇示。
  • 衝突直前の不自然なカットや合成など、露骨な映像操作の疑惑が浮上。
  • 実際の打撃能力は未知数。度重なる映像捏造による誇大宣伝の真の狙いとは?

【韓察日報】北朝鮮の金正恩国務委員長が、自爆ドローンを用いて韓国軍の前線監視哨所(GP)や在韓米軍の主力戦車などを模した標的を攻撃する様子を公開し、無人機戦力を大々的に誇示した。チャンネルAなどの報道によると、北朝鮮側は「標的に100%命中させた」と宣伝しているが、公開された映像には不自然な編集の痕跡が見られ、実際の打撃能力には疑問の声も上がっている。

■韓米の主力兵器を標的にドローン攻撃を誇示
 北朝鮮は一斉に発射された無人機が、太極旗や国連旗が掲げられた韓国軍のGPを連想させる哨所や、在韓米軍の主力戦車であるM1エイブラムスの模型などに命中し、爆発する映像を公開した。攻撃は韓国軍のK9自走砲や小型哨所の標的にも及び、模擬標的が設置された島はたちまち白煙に包まれた。

 この日の行事には、娘のキム・ジュエ氏や夫人のリ・ソルジュ(李雪主)氏、軍事参謀らが総出で出席した。攻撃の様子を見守った金委員長は満足した様子で笑みを浮かべ、「力こそが平和であり、平和は力によってのみ保障される」と強調した。これは韓国軍の前線施設はもちろん、米軍の戦力までも破壊できる自爆ドローンの存在感を誇示する狙いがあると分析されている。

■攻撃シーンに不自然な編集の痕跡
 北朝鮮の映像公開は兵器の精度をアピールする意図があるという指摘がある一方、TV朝鮮は公開された映像に攻撃シーンの一部を切り貼りした痕跡があると報じている。

 自爆ドローンがK9自走砲の模型に向かって飛んでいく場面では、衝突の直前に突然画面が切り替わり、爆発シーンへと移っている。衝突の決定的な瞬間が省かれており、北朝鮮が別の時間帯に配信した映像やYouTube上の映像でも、全く同じ箇所で途切れているという。

■過去にも相次ぐ「映像操作」の疑惑
 別の兵器の実演においても不審な場面が確認された。「セッビョル9」無人攻撃機が発射した空対地滑空誘導弾が、地上の標的ではなく反対方向である上空へと舞い上がる様子が捉えられている。これについて、TV朝鮮の取材に応じた韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ氏は「空対地ミサイルや誘導爆弾の場合は地上に落下するものだ。結局のところ、空中で分離試験を行っただけではないのか」と指摘した。

 また、公開された写真では、韓国軍の対砲兵レーダーの模型が「プルセ4」戦術誘導ミサイルによって破壊された様子が映っているが、滑空弾は発射試験のみを行い、他のミサイルの命中シーンを合成した可能性が指摘されている。

 北朝鮮による映像操作の疑惑は今回が初めてではない。2016年には米国の研究チームが潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試験失敗を隠蔽した編集の痕跡を発見したほか、2022年には大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射映像を合成したと韓国軍が判断している。今回も北朝鮮は精密攻撃の成功を宣伝したが、公開された映像のみで実際の打撃能力を検証するのは困難との見方が強い。

出典:チャンネルA / TV朝鮮


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