迅速処理案件の審査期間、与党主導で最長330日→90日に短縮 李在明大統領も歓迎

【韓察日報】迅速処理対象案件(ファストトラック)の審査期間を従来の最長330日から90日へと大幅に短縮する国会法改正案が、20日午後の国会本会議で可決された。韓国KBSなどの報道によると、与党・共に民主党が主導した採決で、賛成153人、反対81人で同法案は可決成立した。

■審査期間を大幅短縮 本会議への直ちの上程も規定
 今回の改正案は、これまで最長330日を要していたファストトラック法案の審査体制を刷新するものだ。現行の審査体制は常任委員会で180日、法制司法委員会で90日、本会議で60日と規定されているが、改正案では常任委員会を60日、法制司法委員会を30日へとそれぞれ大幅に短縮する。さらに、ファストトラック法案が法制司法委員会の全体会議を通過した場合、その後開かれる最初の本会議へ直ちに上程される仕組みを盛り込んだ。与党側は、現行制度の長期間にわたる審査が速やかな法案処理をかえって阻害していると指摘し、法制度の改革を推進してきた。

■フィリバスター自動終結を経て8月臨時国会初日に採決
 一方、野党「国民の力」は「十分な議論や熟考がないまま、与党が国会法改正を一方的に推進している」と強く反発した。7月31日の臨時国会最終日に同案が本会議へ上程された際には、無制限討論(フィリバスター)による議事妨害を試みた。しかし、7月臨時国会の会期終了に伴い討論は自動的に幕を閉じた。

 国会法の規定では、無制限討論の最中に会期が終了して討論が終結した案件について、次の会期における最初の本会議で遅滞なく採決を行わなければならない。MBNの報道によると、8月臨時国会の初日となった20日の本会議にて、在席議員234人のうち賛成153人、反対81人の与党主導で採決が実施され、可決に至った。

■李大統領「改革法案の処理が迅速に」と歓迎を表明
 法案成立を受け、行政トップからも歓迎の声が上がっている。MBNによると、李在明大統領は21日、自身のX(旧ツイッター)で法案可決を伝える共に民主党のイ・フンギ議員の投稿をシェアし、「これで物事が少し迅速に進むようになり、本当に嬉しい」と表明した。李在明大統領は「イ議員をはじめとする民主党議員の皆様、ご苦労様でした」と慰労の意を表した上で、「住宅対策などの民生改革や、内乱の収拾といった行政改革を待ち望む多くの国民と共に、心から感謝申し上げる」と述べ、今後の各種改革の推進に強い意欲を示した。

【編集長の韓察眼】
審査期間の大幅な短縮は、政権与党による政策推進の迅速化をもたらす一方、野党との合意形成プロセスを形骸化させるリスクを孕む。フィリバスターによる抵抗策の限界が露呈したことで、少数派による牽制機能の低下は避けられない。立法スピードと熟議の質の双方をいかに両立させるかが問われる中、今後は強行採決の常態化を防ぎ、議会民主主義の健全性を維持できるかに注視したい。

出典: 韓国KBS / MBN


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