共に民主党の行事に新天地信者を動員、捜査当局は今年3月に供述確保していた 公選法違反事件

【韓察日報】宗教団体「新天地イエス教」の信者らが韓国政界へ接近を図っていた疑惑を巡り、新天地の元信者が与党「共に民主党」の行事や党員加入に動員されていたとする供述を合同捜査本部が確保していたことが分かった。MBNなどの報道によると、2022年の地方選挙前後に新天地の青年信者が民主党関係者の行事に頻繁に動員されていたほか、党員加入の勧めを受けていた実態が浮き彫りとなった。捜査当局は野党「国民の力」への組織的入党事件の起訴に続き、与党「共に民主党」を巡る疑惑についても公職選挙法違反の容疑などで捜査を進める方針だ。

■民主党行事への集団動員と党員勧誘の実態
 今年3月、新天地の元青年信者A氏は政教癒着合同捜査本部から4回にわたる取り調べを受けた。A氏はその際、2022年前後にソウルなどで開かれた「共に民主党」関係者らの行事に、新天地の青年信者らが頻繁に動員されていたと供述した。民主党関係者とのコネクションを構築する目的で行われたもので、首都圏のある支派所属の青年会長が行事への参加を主導したとされる。

 また合同捜査本部は今年3月の時点で、新天地幹部が信者に対して民主党への入党を奨励していたとの供述も確保していた。これに関連してソウル新聞は、脱退信者から「国民の力だけでなく民主党への加入も勧められた」という自白を4か月前に得ていたと報じている。単なる行事参加自体は罪にならないものの、行事への動員が実際の入党につながったかどうかについて、捜査本部は精査を進める構えだ。

■「手心捜査」批判と合同捜査本部の反論
 一方で、重要な供述を早期に確保していながら、民主党に対して4カ月間も捜査を行わなかったことに対し、捜査当局に対する「手心捜査」批判が持ち上がっている。こうした批判に対し、ソウル新聞は合同捜査本部が「原則に従い捜査中だ」と反論したと報じている。

 合同捜査本部は「国民の力に関しては、新天地が組織的かつ強制的に党員割り当てを行い入党を強要した事実が確認されたが、民主党に関してはそのような組織的な加入強制までは確認されなかった」と明かし、両者への対応の違いについて釈明した。

■与野党へ波及する捜査と今後の見通し
 先行する「国民の力」に対する捜査では、李萬熙(イ・マンヒ)総会長らが尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領を当選させる目的で信者5万人以上を強制加入させたとして、政党法違反の罪で教団幹部8人をすでに起訴している。

 一方、民主党については今年の地方選挙当時の集団入党疑惑を巡り、すでに関係者が公職選挙法違反の容疑で立件され、捜査が進行中だ。ソウル新聞は、地方選の前に行われた民主党の予備選を巡っても信者が公職選挙法違反の疑いで捜査を受けており、合同捜査本部は今後、強制捜査に入る可能性があると見通した。

【編集長の韓察眼】
 新天地による政界接近の焦点は、教団主導の強制加入を問う「政党法違反」で起訴された野党の事例と異なり、与党側で予備選等の意思決定を実質的に歪めたかという「公職選挙法違反」の立証にある。政教接近が及ぼす構造的リスクを踏まえ、政治的意図を排した捜査当局の公平な検証姿勢に注視したい。

出典: MBN / ソウル新聞

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