「上官の違法命令に従う義務なし」「法治主義を嘲笑」 内乱従事罪のキム元707団長に一審懲役12年

【韓察日報】12・3非常戒厳の際、軍を率いて国会への侵入や封鎖に加担したとして内乱重要任務従事などの罪に問われたキム・ヒョンテ元陸軍特殊戦司令部707特殊任務団長に対し、ソウル中央地裁は懲役12年の判決を言い渡し、即時拘束した。韓国KBSなどの報道によると、裁判部はキム元団長らに国憲紊乱の目的と内乱の故意があったと認定し、国家と国民を守るべき軍事力を個人や特定勢力の利益のために使用したと厳しく非難した。

■「違法命令に従う義務なし」 一貫性のない態度も厳罰理由に
 キム元団長は非常戒厳令の当日、約100人の兵士を率いて国会に侵入し、戒厳令解除要求案を議決しようとした国会議員らを阻止・排除しようとしたとされる。事件直後には「軍人は利用された」と主張していたものの、その後は「引きずり出せという指示はなかった」と発言を翻した。さらに罷免後は国会議員の補欠選挙に出馬し、「ユン・ソンニョル大統領の非常戒厳令は正当だった」と強弁を続けていた。

 一審裁判所は、軍人であっても上官の明白な違法命令に従う義務はないと指摘。キム元団長の一連の言動について「法治主義を嘲笑した」と一蹴した。

■幹部らも軒並み実刑 
 一方、韓国SBSは、同じく国会封鎖に関与したイ・サンヒョン元特殊戦司令部第1空挺特殊戦旅団長に懲役10年、政治家の逮捕班運営に関与したキム・デウ元防諜司令部捜査団長に懲役5年がそれぞれ言い渡されたと報じている。被告ら計4人には懲役5年から10年の判決が下され、逃亡や証拠隠滅の恐れがあるとして全員が法廷で勾留された。

 裁判部は量刑理由について、「国家の安全保障と国土防衛という神聖な義務を裏切った容認できない犯行だ」と強調した。その上で、事件の重大性に相応する厳罰を与えることで、今後二度と内乱を企てたり加担したりできないよう警鐘を鳴らす必要があると明かした。

【編集長の韓察眼】
軍事独裁の過去を持つ韓国社会では、軍による政治介入や過剰な絶対服従に対する国民の不信感が根深い。指示役と実行役の量刑バランスや現場での違法命令拒絶の現実性をめぐり、今回の判断は大きな課題を投げかけた。最高権力層への捜査波及を見据え、二審でより本質的な議論が深まるかに注視したい。

出典: 韓国KBS / 韓国SBS


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